貴方の目は貴方の体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです
と、いうことでCS放送のスーバードラマTVではその三度目となるリブート版のオンエアがスタートした。参考までに「トワイライトゾーン」を時系列で振り返ってみると_
□1959年版□・・・日本では「未知の世界」「ミステリーゾーン」のタイトルで放送。全156話
■1983年劇場版■・・・「トワイライトゾーン/超次元の体験」の邦題で劇場公開。
□1985年版□・・・「新トワイライトゾーン」の邦題でビデオ発売。全65話
□2002年版□・・・日本ではCS/BS/ローカル民放中心にオンエアされた。全44話

今日までで既に2話までがオンエア済みだが初回の「コメディアン」(The Comedian)も2話の「三万フィートの戦慄」(Nightmare at 30,000 Feet)もかつてのオリジナルシリーズのオマージュ的位置づけになっているような話で、ストーリーに驚くような展開はまったくなかったけれども、すごく丁寧に作り込まれたいかにも「トワイライトゾーン」的な物語だった。
また、「コメディアン」はどちらかというとオリジナル版のプロデューサーでもあり番組ホストでもあったロッド・サーリングの別番組「四次元への招待/#4話:笑いを売る男」(監督は若手時代のスピルバーグ)を彷彿させるような中身だったし、次の「三万フィートの戦慄」なんかタイトルからしてまんまオリジナルシリーズ#123話「二万フィートの戦慄」のオマージュ回だったわけで(こちらは83年の劇場版でも組み込まれたエピソード)
刺激的なSFアンソロジーだと最近では「ブラックミラー」(現在ネットフリックスで配信中)が私の知る限りではもっとも秀逸なシリーズだと思っているが、かつての「TZ」は全米三大ネットワークの一つであるCBSで放送されていたと言うこともあってか、そうしたエログロ要素は完全に排除されており、社会風刺マインドをSFというで膜でパッケージしたメタファー全快の作品群が多く、それは後発のシリーズでも確実に守られていたと思うのである(今回の新作でもその点は健在)
残り八本がどんな流れで作られているのかはわからないけど、二本見た限りではとても安心感のある番組という印象を強くを持ってしまった(意外性はなく予想の範囲内で話が転がっていくけど、逆にそこが見やすさとなって視聴意欲をフォローしている部分もあり)
この新番組については正直そんなに期待していたわけではなかったのだが、これなら見続けることが出来そうだ(旧シリーズ未見の方でも十分見られるはず)同チャンネルでは先月末から始まった「スタートレック/宇宙大作戦」のHDリマスター版と合わせ、楽しみの一つになってくれている(このスタトレの再放送はサイドをカットした画面比16:9でオンエアされていて、我が輩コレは初めて見たからけっこう新鮮だった←実はオリジナル画角4:3のワイド化をわたしは嫌いではないのだ)

とりあえず現状では放送が確定しているのは第一シーズンまでのようだが、こんなもんはどんどん続けて最後までやってもらいたいですわね。コレを待っていた私のようなオールドファンは確実に全員がそう期待していることだろう。
自分の場合「ミステリーゾーン」をちゃんと見たのは関西テレビが深夜に再放送をやっていたときだからたぶん昭和60年代初頭だったと思うのだが、あのときも全話見られたわけではなかったのでこのチャンスになんとかしてコンプリート放送してくれると本当に嬉しい(以前売っていたDVDコレクションは如何せんブルーレイではなくSD-DVDだったから買う気が起きなかった)
そんなわけでスーパードラマTVさんにはもっともっと古のドラマを追加放送していただきたいものであります。
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