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わかってるだろ?大将、魚には白ブドウ酒ってわけか

◆ムービープラスの「007地上波吹き替え一挙放送」が始まって二週間程度になるが、あっという間に半分以上が初回オンエアを終了した。一応全作録画しながらリアタイで見られるときはその場で楽しんでいるのだが、未見だった初代ボンド役日高晤郎さんバージョンの「ロシア」と「ゴールドフィンガー」はいの一番で見たのであった。

この方の声は若山弦蔵さんのトーンに近く、私は初めて耳にしたけど全然違和感を感じなかったのである。紳士然としたしゃべり方も余裕たっぷりで、なるほど後継は雰囲気似た人をちゃんと選んでいたんだなとこのキャスティング変更(日高→若山)には心から納得した(これは「刑事コロンボ」の小池朝雄さん→石田太郎さんへの変更に匹敵するくらいのものと言って良い)なんで日高さんはもっと吹き替えの仕事をやらなかったのだろうなあ。

特に「ロシア」に関しては最初のテレビ放送がTBSの「月曜ロードショー」で1975年に行われており、こちらが日高さんバージョンで翌1976年には同じ「月曜ロードショー」の中で放送がされたのだが、こちらは新アフレコの若山さんバージョンとなっていたのだけれども、今回日高版を見ていると台詞の文言が若山版とほとんど同じで、資料はないから想像でしか語れないがおそらく同じ台本を使っていたのではと想像している(オンエアのインターバルが1年と短く同じ「月ロー」で翻訳者も同じというところをみると)

そのため両バージョンで同じ役をやった内海賢二さん(グラント=ロバート・シヨウ)や鈴木弘子さん(タチアナ=ダニエラ・ビアンキ)が二度目の若山版ではよりクセのある表現をしていたんだなってのがよくわかったし(印象的な内海さんの「よお、大将」と言う台詞が特にしつこさをアップした感あり)今回見た初回アフレコ版だと割とシンプルな言い回しが目立ったから、同じ声優さんが同じ台詞を喋るときはこうも変えてくるのかと、その仕事ぶりの凄さに感心した。

あとピアース・ブロスナンの「ゴールデンアイ」は我が輩DVD持ってたんで、そっちの吹き替え版しか知らなかったのだけど、あきらかに今回見た地上波版の方がどのメンバーも声は合っていたように思う。あの頃はやはり「探偵レミントン・スティール」のイメージが強かったから自動的にブロスナンの声は神谷明さんへ振られたのだろうけど、あらためて見直すと(聴き直すと?)田中秀幸さんの方がハマり具合はぴったりだった(同じく悪のボンドガールだったファムケ・ヤンセンもビデオ版担当の弘中くみ子さんではなく、地上波担当だった小山茉美さんのほうに私は軍配を上げたい←これは単に好みの問題)

このあとはロジャー・ムーア/ジョージ・レーゼンビーの広川太一郎まつりと、これも小杉十郎太版しか知らないダニエル・クレイグの声を藤真秀さん(この人の声もぜんっぜん知らない(ーー;))で見るのが楽しみだ。

◇古い国産特撮映画の配信にあまり積極的ではなかったネットフリックスが、何を思ったか来週以降下記の作品群を投入することになったそうである。

「日本沈没」(昭和48年版)
「空の大怪獣ラドン」(昭和31年)
「モスラ」(昭和36年)
「フランケンシュタイン対地底怪獣」(昭和40年)
「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」(昭和41年)
「モスラ」(平成8年版)
「モスラ2 海底の大決戦」(平成9年)
「モスラ3 キングギドラ来襲」(平成10年)

これを機にNetflixが色々と古典の特撮作品に手を広げてくれたら嬉しいが、できることなら契約者の方でこの手合い(古い特撮モノ)を見たことがない人にもぜひ見ていただきたいものであります。

あとAmazonプライムでもゴジラ全作(「シン・ゴジラ」はネトフリでも見られるし、また「日本沈没」はアマプラでも配信中)「海底軍艦」「ガス人間第一号」「妖星ゴラス」「電送人間」「HOUSE」あたりをやっているので、どちらも定額配信が続いている今のウチにどんどん見ておきましょう。
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Posted byしろくろShow

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