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こんな夜更けに白蛇と雪女かよ(前編)

と、言うことで7日(土)シン・みなみ会館遠征のはなし。

前記事ではオンラインチケットの確保は直前で出来たと書いたが、移動手段に予定していた高速バスのチケットを手に入れることが出来ず、現地入りはマイカーで行うことになってしまった。過去2011年の京都遠征だけは車で来ていた私だが、あのころは旧みなみ会館に駐車場が併設されていて、そこに置くことが出来たのだけれども、現在のシン・みなみ会館にはパーキングスペースが無いため近隣のコインパーキングを探す必要があったのである。

※このあたりの顛末については本館ブログに書いてあるので、そちらを参照のこと。

IMG_1216.jpgそして京都到着後はまずオンライン購入していたチケットを発券してもらうべくリニューアル後初入館となるシン・みなみ会館へと向かったのである。

ネットの記事や既に一足早く現場に行かれているトガジンさんのレポート等でだいたいの概要はわかっていたつもりだったけど、いやこの変わり様は肉眼で見たらもっとすごかったよね( ̄。 ̄;) 

こんなおしゃれなシアターで毎月カイジュー映画をやっているなんて信じられへんなと思いながらチケットカウンターにいたおねいさんに発券をお願いしたのであった(一番感動したのはすっごく綺麗で広くなったトイレだな。思わず「最新型のウォシュレットですやん」と声に出して呟いてしまったよ)

上映開始は18時40分だったのでそれまで京都プチ観光で時間を潰し、18時にはみなみ会館へ戻ってきたのだが、ちょうどこの日は「クラッシャージョウ」と「ヴィナス戦記」の上映も行われており、私が来た頃にはそれが終了したタイミングだった。驚いたのはゲストとして来場していたそれぞれの作品のヒロイン声優である原えりこさんと佐々木るんさんが中から出てこられて、そのままサイン会のブースに座られたのを至近距離から見たのだけど、そんな人たちが来ていたのもこの時点までまったく知らなかったので、なんか得した気分になってしまっていた(ご両人ともややお年は召されていたが、スター声優さんには変わりないわけで当然のようにサイン会の方も大盛況)

そんなサプライズにも出くわしつつ、定刻通り入場開始。隣のブースではキャストさんが物販スペースを設けてオーナメントを売っていたし、いつものようにパスチケット→通常チケットの整理番号順に並び、みなみ会館の吉田館長に迎え入れられながら席に着くというパターンもなんら変わっておらず、建物は変わったがこの不変の流れは三年ぶりに来た私に安心感という名の郷愁を与えてくれるのに十分なモノとなっていたのであった(ちなみにだがわたしがみなみ会館で特撮映画を見るのはまだ旧館時代だった2017年春の「地球滅亡ナイト改め大特撮スペクタクルNIGHT」以来二年と八ヶ月ぶり)


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IMG_1214.jpg今や3スクリーン体制のミニシネコンとなったみなみ会館だが、旧館の味を残すべく各所に工夫が散見されシートの見た目は以前の椅子をイメージしたカラーで組み込まれていたし、旧館で使っていたモノを一部モニュメントとして飾ってみたりとその「劇場愛」のアツさにはそれだけでちょっと感動してしまった。

しかもそういったノスタルジーだけでは無く新しい部分もしっかり取り込んでおり、座席の傾斜も角度を付けて前席の人の頭が気にならないポジションを確保できていたし、なによりこの椅子の座り心地が最高だった。旧館時代は1本映画が終わると尻が痛くなることもままあったのだけど、今回は4時間座っていてもなんともなかったし。

そして上映前に吉田館長とキャスト社・藤村さんの"めおと風怪獣映画漫才(?)"で前説がスタートするのも変わっていない。おおーっ、コレを見ないとこのイベント始まらないもんなあとひとりで懐かしさに浸りきっていると早速一本目の上映が始まった。以下は各作品の感想である。

-12/7・「超大怪獣大特撮全集R」ー


「白夫人の妖恋」(監督/豊田四郎 昭和三一年)

本作は特撮映画の歴史書等には必ず出てくるタイトルではあるが(東宝初のカラー特撮映画)我が輩実はこの映画を今まで見たことがなかった(予告篇だけ視聴経験あり)しかもタイトルの読み方も数年前まで「しろふじんのようこい」などと間違えて憶えていたくらいで( ̄。 ̄;)(正しくは「びゃくふじんのようれん」。予告編では「はくふじん」と言ってるようにも聞こえるが、びゃくが正解)今回が完全な初見状態だったのである。

それまでは文字情報による知識しか無かったこともあるけど、こんな映画だったとは心底ビックリした( ̄。 ̄;) 東宝映画の系譜としたら後年の「奇巌城の冒険」や「日本誕生」のような民話ベースのファンタジーだと思うのだが(原案は「白蛇伝」から)「白夫人_」の場合はそれにブラックな笑いを(じつはこのコメディ成分の多さに私は驚いたのだった)まぶした悲恋モノの要素が加わっていて、これは黄金期の東宝特撮映画の中でもかなり珍しい部類の作品だったと思うのである(正直わたしが予想していたよりも遙かに楽しい映画だったのだよ)

また製作が香港のショウブラザースとの合作と言うこともあるのか、どこか国産映画の空気が薄いのも頷ける作りになっているし、どちらかというと近年のディズニー実写映画(最近だと「アラジン」のような)を彷彿させる見せ方だったようにも思えたのだった。

20130307164713.jpgで、なんと言ってもこの映画のツボは役者さんの魅力がかなり前面に出ているところにあって、主役の池部良がめずらしく内向的なウジウジした青年を演じているのも新鮮だったし、ヒロインの山口淑子さんの"濃い美しさ"と、この時代ではギリギリだったと思われるエロスの表現(池部良の手を自分の胸元に導いて「ほら、汗びっしょりでしょ」と迫るとこは実に艶っぽい)も素晴らしい。

また、脇の上田吉二郎、清川虹子、東野英治郎(池部良を「助けてやる」と言ってしゃしゃり出てきはずたのに、自らの命がアブナイと見るや彼をほっぽりだして逃げる場面が最高に面白かった(^_^;))左卜全なんかもみんな味があって一回見たら忘れられない存在感を持っていたのだ。

そしてその最たるものは白夫人こと白娘のお付きだった小青(10月にお亡くなりになった八千草薫さん)でありましょう。本編の中では何回もクルクルとそのキャラを変貌させていく百面相的魅力(主従関係が突然逆転したかと思えば突然白娘の襟首つかんで「アンタがやらんでどうするんじゃ!」と恫喝するシーンなんかめちゃめちゃ笑ったですわ(^^))が全開だったのは言うに及ばず、当時二五歳だった八千草薫さんの劇中での仕草、セリフ、動きがとにかくいちいち可愛いくて仕方がなかったのである。

大洪水の特撮シーンではホントに大量の水を山口さん共々浴びて(__;)そのままセットの中に組まれた川の中を漂うような役者根性も見せてくれたし、八千草さんの大奮闘を見られただけでもこの映画を見た意味はあったと思えた(今までは「ガス人間」の印象が強い女優さんだったけど、これで「白夫人」の方も間違いなく特撮系代表作として自分の中で認定された気分。遅まきながらではありますが、ここに謹んで八千草さんのご冥福をお祈りしたいと思います、合掌(‐人‐))

この時点ですっかり腹一杯の気分になって今日はもうこのまま帰っても良いんじゃないかとさえ思えたのだが( ̄。 ̄;) むろん二本目もしっかり見てきたので当然その話も書くつもり。


そんなわけで「怪談雪女郎」の感想は次の記事で。

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しろくろShow
Posted byしろくろShow

Comments 3

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トガジン  

実は私も月曜に・・・

こんばんは。

ついに新生京都みなみ会館行かれましたか!。
確かにあの椅子は長時間座っていても疲れとか違和感を感じませんね。
私も先日のオールナイト(ゴジラ誕生祭)で実感しました。
あと、あの真っ白なトイレ(笑)。
館長さんがうら若き女性ですから、その辺にそこらの映画館とは違いが出るのですね~。

ところで。

実は私も、月曜日にみなみ会館へ行ってきたばかりなのですよ(笑)。
観たのはこちらの記事にも出ている『クラッシャージョウ』と『ヴィナス戦記』です。
新みなみ会館は音響設備がかなりいいので昭和のアニメもセリフが聴き取りやすくて以前とは一味違う視点が発見出来ました。


あと、年末の怪獣映画祭NIGHTは私も参加は無理そうです。
「ゴジラ誕生祭」のとき藤村さんがヒントとして「怪獣がいっぱい出てくるやつ」とだけ教えてくれたのですが、まさか予想していた『宇宙怪獣ガメラ』が本当に来るとは・・・!。
実は私、劇場公開時に映画館で見たのですよ。
しかも『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(ハヌマーンが出てくるやつ)と同時上映で!!!。
もう、気絶しそうなくらい濃厚なひと時でした。
ああ、なんか猛烈に見たいなあ~『宇宙怪獣ガメラ』

2019/12/11 (Wed) 22:51
しろくろShow

しろくろshow  

<拍手コメントのお礼>

>W 様

こんばんは、拍手コメントありがとうございましたm(__)m

「白夫人」ですが、本編は予告以上にいろいろと意表を突いていますので( ̄。 ̄;)機会があればぜひ全長版をご覧くださいませ。

※これを機にまたいつでも遊びに来てください(^^)

2019/12/12 (Thu) 19:39
しろくろShow

しろくろshow  

銀河を超えてマッハがやって来る

>トガジン さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

なんと私と二日違いだったとは、今回はエキスポ以来のニアミスだったわけですね・・・(__;)

ちゅーことでよーやく行ってきましたよ~。何もかもが綺麗になっていて最初はちょっと戸惑ったのですが( ̄。 ̄;)あれなら特撮映画じゃ無い上映のときでも見に行きたくなりますよね。それと劇場の音が良くなったなと感じたのは私も同意です。この日の二本もめちゃめちゃセリフ聞き取りやすかったですし。

それで改装目玉(?)のトイレはホントに感動しました。旧館時代にあった「場末の公衆便所」風のトイレもあれはあれで味があって良かったんですけど、如何せん人が多いと直ぐ長蛇の列になっていたのがしんどかったですから。

あと「宇宙怪獣ガメラ」ですが私あれは劇場で見てないんですよ(徳島で上映があったのかどうかも憶えてないです)その後ビデオで見たときは「なんじゃこりゃ」(__;)と思ったモノでしたが、数年前にブルーレイ買って見直したときはあの奇天烈ぶりを素直に楽しめてしまい(^_^;) 以後は総集編的な要素もあるので今でもちょいちょい見返しています。

なによりみなみ会館にマッハ文朱さんがやって来るというのは実に魅力的な話だったのですけど、現地入りを断念した今では残念と言うしか有りません。

あ、「怪獣大決戦」の方は私も当時劇場に行きました。ウチの地方は確か「レオ」のエビが併映になっていたような記憶があるのですが(アストラがゲストに出てた回だったような)実写で登場したウルトラマンジョーニアスの登場シーンにワクワクしましたですね。

来年はもう少しみなみ会館へ行く回数を増やしたいものです。

2019/12/12 (Thu) 20:13

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