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劇場の影で怪しい笑い

近畿二府四県ならびに四国に住む特撮ファンにとってはこの週末大きなイベントが近づいている。

そのひとつは23日(金)に復活する(プレイベントは22日)京都みなみ会館の「超大怪獣大特撮大全集R」。こちらは24日(土)~25日(日)の二日間、ゲストに中野昭慶監督を招いて「ゴジラ対メカゴジラ」「メカゴジラの逆襲」の二本を上映する。タイムスケジュールは不明だが中野監督のトークショーもどこかで挟まれるはずである。

私は今回別件があって残念ながらこちらには行けないのだが、この一年みなみ会館ロスで伏せっていたご同輩の皆様には是非参加していただきたいモノであります(前売りの販売状況がわからないので、完売していたらゴメンナサイだけど(__;))

みなみ会館では今後も以下の日程で特撮怪獣映画を上映する予定になっているので、我が輩も年内に一回は行きたいと思っている。いちばん気になってるのはやはり年末のオールナイトだけど12/28っていうのが思いきし年内最終勤務とバッティングしとるんだよなー( ̄。 ̄;)仕事終わりで向かおうと思えば行けると思うけど、一本目から疲れで寝てしまいそうなのが心配。9月以降の上映作品はまだ発表されていないが、10月のゲストには小高恵美さんの来場が決まっているとか(そうなると間違いなく平成ゴジラVS作品が1本は選ばれるだろう)
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そして四国・高知では県立美術館が24-25日の両日に「怪奇大作戦」を八本、「恐怖劇場アンバランス」を四本上映予定。私の"別件"とはこちらの事なのだが、どうしてこの貴重なイベントが同日開催になってしまったのか残念で仕方が無い。半ばムリヤリに救いを見いだすとするならば今回「怪奇」のプログラムで実相寺昭雄監督の京都二部作(「呪いの壺」「京都買います」)が含まれていることで、みなみ会館とはスクリーン越しにポータルで繋がっていると思えたことくらいだろうか(しかしその京都の方のスクリーンでは高知ではなく主に沖縄が映っているというこの片想いぶり(×_×))

※高知の上映会詳細情報はこちらの記事参照

そういうわけで今回は「怪奇大作戦」と「アンバランス」のことを少し書いてみようと思うのだけど、「怪奇」の方の出会いと関わりについては過去記事を参照ということで省かせてもらうが、高知で上映されない残り一八話の中から我が輩の好きな回をピックアップしたら、それは第8話「光る通り魔」(脚本:上原正三/市川森一  監督:円谷一  特技:的場徹)になってしまうのである。

このエピについてはロケ地だった阿蘇へ我が輩が旅行に行った6年前にも少し書いたけど。補足するならば真面目なサラリーマンだった男が生への執念と惚れた女への未練(言うならばこちらは"性"に対する執着とでも言おうか)だけで肉体を変容させ、純粋なストーカー怪物となってしまったくだり(およびその末路)があまりに切なく悲しいのだ。私はできることならこの回こそ大画面で見直したかったし、このエピを未見の特撮ファンの人に是非見て頂きたいと思っていた(まあ一日で8本も上映してくれるんだから贅沢は言えないのだけど)

なにせこのたびは自分にとって円谷作品で一二を争うほど好きなシリーズ(ついでながら争っているのは「帰ってきたウルトラマン」)の「怪奇大作戦」をスクリーンで見られるという喜びでいっぱいになっているのだ。今でも年に一回はDVDで全話見直すほど好きな番組だけど、劇場での鑑賞は今度が初めての経験となる。

kyoufuningen.jpgあと、同じく今回の上映には選定されなかった今や欠番となっている第24話「狂気人間」(脚本:山浦弘靖 監督:満田かずほ 特技:的場徹)だが、わたしがはじめて「怪奇大作戦」をまともに視聴することができた84年大阪朝日放送の深夜週一再放送ではオンエアされなかったものの、バンダイ・エモーションが最初に発売したVHSソフトには収録されていたし、その後は91年頃に販売されたLDにも収録されていたので(これはボックスでは無く4回に分かれて出たシリーズ。「狂気人間」は「恐怖人間スペシャル」として発売された)わりとご覧になった方も多いのではないだろうか。

そのため、まさか95年の別販社によるボックス発売時(タイトルは「怪奇大作戦パーフェクトコレクションLD-BOX」)に回収騒動まで発展するとはホントに意外だった。これは当初「狂気人間」含めた全26話が完全収録で出荷されたものだが「音声不良のため」というあまりにも嘘くさい理由で回収という事態になったものの、当然予約等で先行入手したマニア達がそれを手放すことはなく、以後は「狂気人間」が完全な封印作品となってしまったこともあり、いつしか「お宝化」してしまった逸品でもあったのだ(ある時期にオークションサイトや中古市場でこのboxに異常な高値が付いていたのはその時の物を扱っているからである)

ただ、冷静に振り返ってみるとわたしは正直そこまでヤバイ話とは感じなかったし、アレなら最初にお断りを入れればCSあたりで放送できる範疇ではないのかという気がするのだ。ましてやソフト化なら何の問題も無いと思うのだけど誰がなんのためにあれほどの過剰反応をしたのだろうか(経緯は知らないが、きっと同じく欠番になったセブンの「遊星より愛をこめて」のように何処かからヤカラが入ったのかもしれないな←左上写真の大村千吉さんが「ホンモノ」に見えて、怖すぎたのも理由の一つだったりして( ̄。 ̄;))

それで「恐怖劇場アンバランス」の方は、最初にその存在を知ったのが何かの書籍(ちょっと記憶が定かでは無いので何の本だったかは特定できていない)で「1969年に一三話作られたが、一度お蔵入りしてオンエアは4年後になった」という記事が書かれていたのを読んだときだった(たぶん70年代後半)その後朝日ソノラマの81年刊行「宇宙船」三号において「アンバランス」のミニ特集が組まれ、そこで概要を知ったのであった。

「怪奇大作戦」をさらに大人向けにした1時間ドラマであるというのに興味を惹かれ、以来ずっと気になっていた番組の一つではあったのだがこれも84年頃だったかなー??関西テレビが深夜に再放送を開始してくれたおかげでなんとか見ることができたのである。ただしそのときは超歯抜け放送で一話の「木乃伊の恋」と二話の「死を予告する女」が飛ばされ三話の「殺しのゲーム」から開始という流れだった(最終的に放送されたのは全13話中10本あるかないかという程度。マニア筋にはひじょうに世評の高い四話「仮面の墓場」も確かやってくれなかった)

自分にとってはじめての「アンバランス」だった「殺しのゲーム」はガンで余命幾ばくも無いおっさん二人が出会い、片方から「殺し合いのゲームをして勝った方が相手の財産を手に入れ、残りの人生を少しでも有意義に過ごそう」という提案をされるところから始まるのだが、話としてはすごく面白かったのだけどこれはOPナレーションで「心臓の弱い方、お一人でご覧になる方はこの恐怖劇場アンバランスはご遠慮ください」と謳っていたような恐怖の物語では無く、秀逸なサスペンスドラマという作り方になっていたように思えたのだった。

これは以後のエピソードも同様で一番の傑作だと思っている「サラリーマンの勲章」(高知での上映ラインナップに入っている回)にしてもホラーストーリーでは無く少し暗めの大人の寓話だったのがタイトルに偽りありと思わせてしまったのであった。この再放送の後で「アンバランス」は全話がビデオ化され、関テレではやってくんなかったエピも全部レンタルして見たのだがその感想はやはり覆ることは無く、終盤の「吸血鬼の絶叫」「墓場から呪いの手」くらいが"やや恐怖劇場"の体をなしていたくらいで、全体的には「○○サスペンス劇場」を見ているのと気分的にはなんら差が無かったのである。

もう長いこと見返してないからだいぶ忘れてることもあろだろうし、今回セレクトされている「死体置き場の殺人者」なんて、殆ど内容憶えてなかったから新味としては「怪奇」よりあるかもしれないと期待しているが。

ともかくこの週末、みなみ会館および高知県立美術館へ行く特撮ファンの皆さんは現地で思いっきり楽しんできましょう。



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しろくろShow
Posted byしろくろShow

Comments 2

There are no comments yet.

楽珍劇場  

〝遅刻〟はサラリーマンにとって最高レベルの恐怖かも

こんばんは!
本日、高知県立美術館に遠征してきました
showさんとは日が合わなくて残念でした

スクリーンで観る『怪奇』は格別ですね!
実相寺監督のは画づくりがカッコいいので、大画面にも実に映えます

それとメチャ好きな「かまいたち」も改めて楽しめて大満足です

『アンバランス』は、実は今までほとんど観た事が無く、今日の4本は全て初見だったのですが…
正直、どのエピソードも1時間もの鑑賞に耐えられるデキとは思えず、睡魔との闘いが大変で…

残念ながらこのシリーズはワタシの好みにちょっと合わないようです
(あ、でも当時のミシンやポットなど懐かしアイテムが見れて楽しかったかも)

『マイティジャック』といい、1時間枠ドラマは円谷の鬼門なんですかね

2019/08/25 (Sun) 19:56
しろくろShow

しろくろshow  

じつは意外とモテてる梅津栄という

>楽珍劇場 さん

こんばんは、コメントありがとうございますm(__)m

それと昨日はお疲れ様でした。今回ご一緒出来なかったのはひじょーに残念でしたが、来年は予定合わしてぜひ土佐侵攻いたしましょうね(来年もあると勝手に決めつけてますけど(__;)

わたしは土曜日に行ってきたのですが、二日も経っているのにまだ疲れが残っていて(>_<)日帰りの長距離ドライブがかなりしんどくなってきていることに(己の体力低下に)愕然としています。次回は楽珍さんのように公共交通機関を使って行こうかなと(そのときは高知駅で合流して帰りはひろめ市場で反省会(?)ですね)

この日見た作品群の感想はもう少し後で書くつもりですが、わたしは「怪奇」「アンバランス」ともどもかなり楽しんでしまいました。両シリーズともゲストの女優さんがたいへん魅力的でしたけど特に「恐怖の電話」の桜井浩子さんと「サラリーマンの勲章」の富士真奈美さんは良かったですね~(帰ってきたウルトラマンの「暗黒怪獣星を吐け」に出ていた横山リエさんがふつうのおねいさん役で登場したのも新鮮でした)

※年内にみなみ会館行くときはまた別途ご連絡するようにします

2019/08/26 (Mon) 19:53

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