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映画の中の映画たち10本

そんなわけで前回エントリーした「映画映画ベストテン」についての補足および投票理由。

1位:「カメラを止めるな!」

このジャンルの映画としては近々に見たばかりというアドバンテージはやはり強く、どうしてもこれを外すことはできなかった。

おそらくこのベストテンに投票するほかの方たちも1位じゃなくともどこかには入れ込んでくるとは思うのだけど、私がベタに一位でエントリーさせてもらったのは鑑賞後の気分が自分の中で本当に穏やかになっていたことを自覚していたからで、映画を見に来てそんな気持ちになったことが久しくなかったという感動があったからでもある。

そしてこの映画の面白さは決して奇をてらったアイディアや小ネタありきだけで成立しているわけではない、映画作りの末端にいる人たちの人情劇という誰しもが感情移入しやすい物語上のコアが存在していたからだと私は思っているのだ。※鑑賞時の当ブログレビュー

2位:「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」

実在する映画監督のウィリアム・キャッスル(今にして思えば4DXの元祖みたいなことをやっていた人でもあるワケで、その先見の明は実に素晴らしい)のエピソードを下敷きにしたこれぞ王道の「映画映画」ではないかと言いたくなるジョー・ダンテ監督の傑作。

我が輩「カメ止め」がなかったらこれを一位にするつもりだった。キューバ危機のさなかにいた少年が映画に逃避していくなんてのは調べたわけじゃないけどダンテ監督の実体験だったのではと感じるほどその描写は生々しい。

それが最後には清々いほどの大団円になっていくのは「カメ止め」にも共通する気持ちよさがあったし、草食系男子の青春映画として見ても共感要素あり。それと劇中劇である「MANT!」が50-60年代的怪獣映画を忠実に再現しているのも良いのだ。

3位:「トゥルーマン・ショー」

俺の人生って実は誰かが書いた台本の上をなぞっているだけじゃないのか?みたいな昔からよくある中二病ストーリー。以前読んだ手塚治虫の短編にもよく似た話はあったけど、半ば人体実験みたいな事されてきた主人公がちっとも不幸に見えないところが映画としてはよくできているなと思えたのだよ。

4位:「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」

吸血鬼の映画を撮るなら役者ではなくホンモノを出せばよいじゃないかというなんとも超短絡的発想な話ではあるのだが(水木しげる先生の妖怪漫画でありそうな展開)下手したら寒いコントになりかねない要素がある中をジョン・マルコヴィッチとウィリアム・デフォーの怪演だけで乗り切った珍しいブラックコメディ。怪物(吸血鬼)より人間(映画監督)の方がコワイよっていうシニカルな目線もあるのが面白かったのである。

5位:「エルム街の悪夢・ザ・リアルナイトメア」

これもわかりやすい「映画映画」だけど、シリーズをずっと見てきたファンであればメイキングとスタッフ・役者の同窓会とイベント用のスペシャルムービーをセットにして見ているような気分になれる不思議なホラー映画だった(ここにジョニー・デップが出てくれればもっとよかったのだけどねー)

6位:「くそガキの告白」

監督の鈴木太一と主演の今野浩喜が完全に同一化して自分語りをしているような映画映画+映画監督映画。中でも心に響いたのはブサメンでまともな恋愛をしたことのない男がカメラを通さないと相手に気持ちを伝えることができないという描写で、ここはホントに切ない気分が画面からびんびん伝わってくるのである(ヒロインの田代さやかもこの映画に限っては実に魅力的)

7位:「フライトナイト」

怪奇映画のスター(ロディ・マクドウォールと言うキャスティングの妙が見事)が現実の世界でも吸血鬼退治を行うという、そこのみが今回の選定理由。私にとってはキャラ(ヒロインのアマンダ・ビアースが純情田舎娘から吸血美女に転身するそのギャップが良いのだ)・当時の最先端アナログ特撮・主題歌と好みのツボが満載で今でも年に一回は見返す映画となっている。

8位:「SUPER 8/スーパーエイト」

同じような話なら同時期に公開のあった「宇宙人ポール」のほうが出来は良かったと思うけど、こちらは劇中で主役グループが撮っていたゾンビ映画のダイジェスト版を最後になって見られるのがとても良かったのだ。あの8ミリ自主映画の場面は経験者なら殆どの人がうんうんと頷く"自主製作映画あるある"ポイント。

9位:「カイロの紫のバラ」

基本むかしのウディ・アレンの映画って見る者を選別されているようなある種のスノッブな空気を感じてしまい、私のような下衆的好みの映画ファンからするとそれまでは肌に合わない事が多かったのだけど、この映画だけは例外だった(ここからちょっとこの人を好きになったような気はしたな。最近も「ミッドナイト・イン・パリ」が良かったし)

10位:「グレムリン2 新・種・誕・生」

まさかのダンテ監督ランクイン2本目。スピルバーグ色の強かった1作目と比べたらこちらのほうがやりたい放題やってる感じがして「ばかばかしくてしょーもないけど楽しい」成分は濃厚。本編上映中に突然フィルムが燃えだし(と、いう演出上の見せ方)それがグレムリンの仕業であるなんてのもそうだし、ハルク・ホーガンに説教されて(°°;)いたずらをやめるのもデタラメの極みだが、こういうのも私は嫌いではない。

と、いうことでこのたびはこういう事になったのだけど、いただいたコメントやほかの方の投票作品を見ていると「マイク・ザ・ウィザード」「桐島部活やめるってよ」「ブギーナイツ」「エド・ウッド」「女優霊」「死亡遊戯」あたりはなるほどなと、ひじょうに納得のいくタイトルが並んでいたので、もっと吟味すれば良かったと思ってしまった。我が輩もしあと一作追加できるなら「東京湾炎上」も入れたかったですなあ・・・
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Posted byしろくろShow

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