ネズミ印だとこうも変わっていくのか
最初に書いてしまうけど我が輩はこれダメでしたわ(゜´Д`゜) なのでこの後の記事はネガティブな言葉がだらだらと続いていく可能性が高いので、未見の方はここからスルーしてくださいませ(いちおうストーリーの根幹に触れるようなことは書かないつもりだけど)
実は見てきてから既に一週間以上が経っているのだけれども前記事である「GODZILLA」の感想と同様に今回も自分のリアクションに自信が無いと言うか、この映画に全然ノレなかった己の感性は果たしてどうなんだと自問自答したくなるほど消化不良の状態が今日まで続いていたのであった。
前作である「フォースの覚醒」はなんだかんだ言ってもハン・ソロとレイア姫の復活にワクワクしたし(言い方悪いけどさすがは腐ってもハリソン・フォードだと)新しい主役であるレイ(デイジー・リドリー)とフィン(ジョン・ボイエガ)とBB-8のトリオも良いメンバーだなと思っていて、脇ではキャプテン・ファズマみたいな華のある敵キャラが登場したのも歓迎できる要素だったと思うのである(我が輩ホントはカイロ・レンよりこっちを前面に出してほしかったのだが)
何より「フォースの覚醒」はまさかの新シリーズ復活によるお祭り気分が充満した映画だったと思うのだよ。翻ってこの「最後のジェダイ」では"もうひとりのなんだかんだ"であるルーク・スカイウォーカーが全然かっこよく映っておらず、我が輩は彼に向かって「さすがは腐ってもマーク・ハミル」とはこれっぽっちも思えなかったのですわ。
ルークがひとり隠遁生活を送っていたわけも「え?そんなちっちやい理由で?」(;゜ロ゜)てな感じだったし(レイの至極まっとうな説得(父親のベイダーを改心させた貴方ならなんでもできるとレイに説教(?)されていたのはまさしくそのととおりやないかい!と観客全員からツッコまれたんじゃないか)を聞いていると、彼女と一緒になってキミは今までいったい何を引き籠もっていたのかと言ってやりたい気分になる。
そもそも自分にとってはヒーロー以外の何物でも無かったルーク・スカイウォーカーが半ば人生をドロップアウトした偏屈ホームレス爺ちゃんみたいな描き方をされたのはあまりにも納得がいかない。たとえ30年以上の年月が経過していようとも少しくらいかつてのルークらしさを見せてくれても良かったんじゃないのかと、ここはめっちゃ物申したい気分になってしまった(オビワン風のキャラ変ならまだ許せたのに。あと、R2D2との邂逅で彼がルークを説得するのに使った「Ⅳ」のときのレイアのホログラフ(「ヘルプ・ミー・オビ・ワン・ケノービ」)を見て「ずるいぞ」と苦笑して返すところはすごい良かったけどね)
だいたい今度のファースト・オーダーにしろレジスタンスの側にしろ、ものすごい所帯の小さいグループ同士が小競り合いをしているように見えてしまって、その煽りでどのグループのリーダーも全部小物感が強くなってしまっているのね(カイロ・レンを筆頭に皇帝もどきのスノーク(この名前聞くと「ムーミン」に出てくるヤツを思い出すな)も然り、レイアの代行で指揮を執るホルド中将(ローラ・ダーン←だいたいアンタ誰やねん?と言いたくなる唐突な登場の仕方。好きな女優さんだけにこの起用はちょっとどうなのかと)もそう。ここは彼女じゃなくアクバー提督で良かったんじゃないのか。
それと私がいちばん乗り切れなかったのは主要キャラ達の魅力の無さという点で、前回良かったレイは特に理由もなく強いフォースを持っていることになっていたり(新時代の若者はジェダイの血脈を持たなくともフォースを持って生まれてくるという事なのかもしれないけど←ラストに登場した子供もそういうことなのかなと。今後こういう新時代のジェダイは大量に誕生するという暗喩だったのかも)「なんで彼女なのか」という理由付けが一切無いまま中心人物になってしまっていたのが違和感ありあり(あの程度の修行で確変モードになっちゃったの?みたいな)
で、フィンにいたっては活躍殆ど出来ず印象に残ったのはなんだい彼はブス専(こういう言い方ってほんと失礼で申し訳ないと思うけど、私はローズ役のケリー・マリー・トランがちっとも可愛く見えなかったのだよ( ̄。 ̄;))だったんかということくらい。私のお気に入りだったファズマも「あんなこと」になってしまったしなあ・・・
もともと我が輩は前作からアダム・ドライバー演じるカイロ・レン(こんな青びょーたんみたいな子が今後も悪役として話の中心に居ていいのかね)とポー(オスカー・アイザック)は全然気に入っていなかったし、今回もローズを筆頭にDJ(ベニチオ・デル・トロ)、宇宙鳥(?)のポーグ、宇宙狐(??)のヴァルプテックス、と見事なくらい好きになれるキャラを見つけることが出来なかったのだった(個人的に唯一気に入ったのがルークの居た星の魚みたいな原住民で、少し砂男の焼き直しぽかったけどアレはなかなかおもしろかった)
こうなってくると映画に対して思い入れを抱くのはけっこう難しくなってくるし、ドラマ以外でも戦闘シーンが「ジェダイの復讐」のリメイクみたいな絵になっていたのが既視感強くて(あれは狙いとして敢えてやってるのかな~)「フォースの覚醒」「ローグワン」で見せてくれたような「おおっ」という新味のある映像(見せ方)もあまりなかったような気がするのだ。
全体的には銀河の中心と言うよりは隅っこの方で揉め続けているイメージとでも言おうか、我が輩にはどうにもスケールの拡がりを感じられない物語だったように思えたのである。
まあどんなシリーズでも三部作の真ん中というのは「こういうもの」(中途半端に終わっていくもの)なのかもしれないのだけど、スターウォーズという大河物語が変節の時期に来ているのは間違いないところなのだろう。きっと次のエピソードでいったん完結した後は何のしがらみもない(旧作のキャラが一人も出てこないような)まったく新しいスターウォーズが作られていくのではないだろうかね(ディズニーの事だからたぶん商売になるうちは延々と続いていくのだろうし(^_^;)そうすりゃいずれは我が輩みたいなじーさんファンからあーだこーだ言われることも無くなるだろうしねー・・・)
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