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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴る昭和特撮成分多めのブログ

ヴンダーはただ今よりネルフ撃滅のため、出撃します!

そんなわけでもうひと月以上前に見てきた「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の感想その他諸々。

これが困ったというかもうなんかね、今更私のようなエヴァに関わりの薄い人間(最初に見た時点で30歳超えてたし、一応ハマったとはいえやはり一〇代でアレに触れた人たちとはその沼の深さが全く違っていたと思うわけで)が何をどう書いてもどっかで誰かが言ってたような話しにしかならないような気がして、ここに何かを書くのも躊躇っていたところはあったのである。

なのでざっくり且つ抽象的なことしか書けないのであくまでも鑑賞記録として綴ってみることにするが、とりあえず映画終わりで最初に思ったのは前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」で受けた精神的苦痛( ̄。 ̄;)を9年かけてようやく解消してくれた事に対する安堵と、無理矢理ながらも二五年分の総括が行われて無事物語が完結したことに対する"完走感覚"を味わえたことの満足感、これが大きかったような気がしているのだ。

謎の多い細かい設定群はけっきょくわかったようなわからんような(それこそ二〇年以上前にさまざまな「謎本」を読んだり、今なら何百本とアップされている解説付き動画を見たりもしたけど、自分で完全に理解しているとは言いがたい)ままではあったのだけど、それよりも寧ろ今作は庵野監督の「自分語りストーリー」として見てきた大河ドラマの最終回を見ているかのような、そういう面白さの方が勝っていたと思うのである。

これは先にNHKで放送のあった「プロフェッショナルの流儀」を見てより感じた部分ではあるのだが、庵野さんのお父さんに対する想いであるとか、奥さんである人気漫画家・安野モヨコさんとの関係性とか、その辺の庵野さんの人生そのものが全部「エヴァンゲリオン」という作品ににぶつけられていたんだなというのを改めて思い知らせられて、そらこんなもん一長一短で纏まるアニメじゃ無いよなと(__*)変にナットクさせられてしまったのであった。

それと今作でほーっと感心したのは音楽の使い方で、突然「惑星大戦争」のマーチがかかったのもビックリしたのだけど(__;)それ以上に挿入歌に使われたユーミンの♪VOYAGER〜日付のない墓標♪(84年の東宝特撮映画「さよならジュピター」の挿入曲。こちらの本編で唄っていたのはレイ役の林原めぐみ)で、これの歌詞がまあわかりやすくも見事にこの映画の根幹部分を語っていたことで、これを聴いたときまさかエヴァでこんなベタな事をするとはといい意味で意表を突かれた思いがしたのである(あれなら中村雅俊の♪ふれあい♪でもいけたな)なので我が輩即シンエヴァのサントラを買ってしまいましたわ(^_^;)

そんなわけで、もし私のように「エヴァンゲリオン」に対してそこまで深くないよと言う方で、まだこの「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を未見の人が居たら、上に書いた「プロフェッショナルの流儀」と安野モヨコさんのエッセイマンガ「監督不行届」(先週自宅に届いたばかりで一気に読んだが、すごく面白かった。その勢いで代表作の「ハッピーマニア」も読書中(__*))とそのアニメ版で庵野監督の会社であるカラーの創立10周年を祝った「大きなカブ」(本記事再下段動画参照)を見て、それから劇場に行かれることを推奨させていただきたい。

特に安野モヨコさんの存在がどれだけ庵野監督に影響を与えて今こうなっているのか、というのが全部ではないにしろ本当によくわかるので、予習というとなんだけどニアサードインパクトがなんなのか?みたいな作品の設定面をほじくるより、こっちのほうがぜったいアタマに入って気安いと私は思うのである。

なお、4/3に東映で発表があった仮面ライダー放映開始50周年記念として劇場新作「シン・仮面ライダー」。これを庵野監督で撮られることが決まり、早くもネット上では沸きに沸いた状態となってしまっている。

若い頃には雑誌の企画で一号のライダースーツを実際身につけたこともあるし「監督不行届」や「オオイホノオ」の中でも超真面目にライダーごっこ(~_~;)に没頭する姿が描かれていたりで、なんとなく「ウルトラ」より「ライダー」の方が思い入れも強そうな気がするため、いったいどんなものになるのやら今から楽しみでしかたない。

あと庵野さんの好きな物だとインタビュー等で発言していたのは「ヤマト」もそうだし「イデオン」もそうだけど、個人的には今後もトクサツで仕事をしてほしいから監督のお宅で飼っていた猫の名前でもある「マイティジャック」とかほかでも「ミラーマン」や「ゴレンジャー」あたりも手を出していって貰いたい。

それから本文で取り上げた「プロフェッショナルの流儀」の庵野監督回だが、反響が大きかったようで以下の日程で再放送が決まったのとBS1では100分のロングバージョンである「完全版」を改題して放送することになったそうである。ちょうど良いタイミングなのでこれ見てから劇場へ行って「シンエヴァ」を体験するのがベストでありましょう。

○「さようなら全てのエヴァンゲリオン~庵野秀明の1214日~」4/29(木・祝)夜8時NHK-BS1
○「プロフェッショナル仕事の流儀・庵野秀明スペシャル・アンコール放送」 5/1(土)夜11:50NHK総合


なお、いろんなブログで書かれているシンエヴァ関連の記事では、私はお仲間である飛翔掘削さんのレビューが素晴らしくわかりやすくて内容もあったと思っているので、ネタバレ回避のためにまず映画自体を見てから、こちらのサイトを訪れてみていただきたい→「怪獣の溜息」~ありがとう。そして、さようなら。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

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名前?そう、"しろくろshow"とでもしておきましょう

明日4/4(日曜)からBSプレミアムで放送がスタートする「ウルトラセブン・4Kリマスター版」のなんだかんだ。

その「セブン」に関する思い出を辿ってみると自分の場合リアルタイムではなく(「セブン」初回放送時は我が輩一歳だったので見ることは出来ず)3~4歳の時分に再放送で見たのが最初だったと思うのだが、そのときはあまりストーリーもよくわからないまま「なんとなく」見ていたはずなのである。それを夢中レベルにさせたのはなんといっても「ウルトラファイト」の力がめちゃめちゃ大きかったような気がするのだ。


「ウルトラファイト」とは『ウルトラマン』『ウルトラセブン』のフィルムから戦闘シーンを抜き出し、プロレス風の実況ナレーションを加えた5分間の帯番組。

途中でストックが尽きたため当時円谷プロの怪獣倉庫に残っていたヨレヨレの着ぐるみ(__*)(ヒーローはセブンのみであとはバルタン星人やイカルス星人等々)を用いた寸劇を新撮した物とで構成されている(放送は昭和45年9月から1年間、毎週月~金の計196話)

上記動画を見ていただければどういうものかというのは直ぐわかっていただけるはず。


当時4歳だったわたしはとにかくこの怪獣とヒーローが毎回ド突き合いををするだけの番組に夢中になり、放送時間には何があろとうもテレビの前で座るようになっていたのであった。この一年で怪獣に目覚めた我が輩は怪獣図鑑の類いを必死で読み漁るようになり、親に買って貰う物と言えばブリキ人形のバラゴンやジラースとか、そんなモンばっかりになってしまっていた(特撮オタクの種が確実に己の中に蒔かれた時期だったなあ。この流れは昭和46年の新番組「帰ってきたウルトラマン」のスタートでピークを迎え、昭和50年に「レオ」が終わったあたりで一度小休止となる)

その後数年怪獣やウルトラへの興味は少しなくなっていた時期もあったのだけど、さらに時間が経って今度は昭和53年に関西テレビが午後4時半から「特集!ウルトラ60分」というおそらく当時としては珍しい毎日二本立てでの再放送を「帰ってきたウルトラマン」から始めてくれて、引き付けられるが如くそれを見るようになったのである。

「帰ってきた」が終わると続いて第二弾として「セブン」がプログラムに組み込まれ、わたしが全話しっかり見たのはこのときが最初だったと思う(この60分枠は記憶はあやふやだが「ウルトラマンエース」「スペクトルマン」「ミラーマン」「ファイヤーマン」「ライオン丸」「赤影」「ゴレンジャー」「ジャンボーグA」などを続けて放送するようになり、なかでも「帰ってきた」と「セブン」は何度も繰り返しオンエアされていたのではなかったろうか。また、この頃は朝日放送が17時半から最初の「ウルトラマン」を再放送していて、なんと時期によってはウルトラシリーズが毎日90分も見られる状況ができあがっていたのだ)

わたしはこの枠が始まった頃小学6年生だったけど、この大量放送の波で眠っていた怪獣熱が完全にぶり返してしまい( ̄▽ ̄;) オタクの芽が見事に吹いてしまったのであった。それにこれくらいの年になるとストーリーもすんなりアタマに入ってくるようになっており、特に「セブン」に関しては幼児の頃の曖昧な印象とは違い、毎回そのちゃんとした作りに感心することしきりだった。

そんなわけで今回の4K版放送開始に当たって原点回帰じゃ無いけど、ビビッドな感性がまだあった12歳の頃を思い出してファーストインパクトの強かったエピソードを10本抜き出してみることにした。いつも書いてる「俺の好きな10本」とは違い、今この年になって感じる面白さではない、あくまでも当時(昭和53年)わたしが感銘を受けた物ばかりを抽出したつもりである。

あんまり参考にはならないだろうけど、ああこの回はしろくろがイイって言ってたヤツだなと思い出しながら見て貰えたらさいわい。

○第1話「姿なき挑戦者」(脚本:金城哲夫 監督:円谷一 特撮:高野宏一)・・・今だとやたらツッコミどころが多く感じられて1話なのに説明不足なシーンのオンパレードにおいおいと言いたくなってしまうのだが、最初見たときはクール星人の人間誘拐方法が怖かったのと(「ウルトラマン」ダダ回よりスケールが大きく感じられたな)ウルトラ警備隊の規模の大きさ、ポケモンを先取りした子分(カプセル)怪獣の設定、モロボシ・ダンの爽やかで胡散臭い正体不明な魅力、アイスラッガーやエメリウム光線と言った超能力がウルトラマンとは"違う味"であることが子供なりにわかったこととか、何もかもが新鮮なイメージで面白かったのだ。

○第4話「マックス号応答せよ」(脚本:山田正弘/金城哲夫 監督:満田かずほ 特撮:有川貞昌)・・・ガキの頃からオトナ女性が大好きだった我が輩はこの回の"ゴドラ姐さん"こと水上竜子さんをとても艶っぽいと思っていた。ホントは「怪獣大戦争」の水野久美さんみたいにすべてのゴドラ星人が全員水上さんだったら(マックス号の中に水上さんがいっぱいみたいな(__;))もっと良かったのだが、実は一番ツボだったのはそちらではなく基地に生還したアマギ隊員が失神したまま脱出ロケットを操縦したことに対して通信員達が「ソコがウルトラ警備隊だよ、我々とはデキが違う」と言ったことにそーだよなとナットクしてしまったこと。

○第8話「狙われた街」(脚本:金城哲夫 監督:実相寺昭雄 特撮:大木淳)・・・この回はガキの頃から今に至るも永続的に好きな鉄板回だが、実相寺監督の演出が独特でほかの回と一線を画していたことは子供ながらはっきりと識別が出来ており、なんというかとても高尚な物を見せられている気分になってしまったのであった。それとメトロン星人が潜んでいたアパートの佇まいがウチの近所でも見るような景色だったことが不思議な現実味を持ってこちらに迫ってきて、ああ、あのアパートもひょっしたら宇宙人おるんちゃうの?みたいな( ̄。 ̄;)そういう妄想を抱かせてもくれたのである。

○第9話「アンドロイド0指令」(脚本:上原正三 監督:満田かずほ 特撮:的場徹)・・・これも"きれいなおねいさん回"として記憶に残ったゲスト女優さんをひたすら愛でるエピ。もはやアンドロイド・ゼロワン役の小林夕岐子さんがいるだけで全てを許せると言って良いだろう(ストーリー自体はスケールの小さいちまちました侵略計画だったし)美形なのはもちろんだが、あらためて見たらすごくスタイルも良く、深夜の街中をミニスカで疾走する姿はとてもカッコ良い。

○第17話「地底GO!GO!GO!」(脚本:上原正三 監督:円谷一 特撮:大木淳)・・・セブンを見ていておおっと思ったのは、宇宙人か複数体登場するパターンを見せてくれたことで(ゴドラ星人のときが最初だったかな)敵が「集団」であることを意識するとその戦いのたいへんさが見ている方にも伝わってくるのがとても良かったのだ。本エピの侵略ロボット・ユートムもバックボーンは謎のままではあったが、本編中に何体も登場し(一体の着ぐるみを胸のマークだけ張り替えて再登場させていたと思うけど)これがセブンの「やること多いがな」感を助長して、ヒーローに対する視聴者側の慰労の想いはかなり強くなったのである。

○第29話「ひとりぼっちの地球人」(脚本:市川森一 監督:満田かずほ 特撮:高野宏一)
○第37話「盗まれたウルトラアイ」(脚本:市川森一 監督:鈴木俊継 特撮:高野宏一)
・・・これは纏めての感想になるが、孤独な地球人が信じていた宇宙人に裏切られて、最後は地球を救う29話と、孤独な宇宙人が同族に裏切られ最後は地球を救う手助けをする37話と、実はよく似たストーリーとなっている。どちらも脚本が故・市川森一先生というのが頷ける少し斜に構えたエピソード。12歳でこの両話を見たときはなんて切ない話しなんだろうと素直に感じたし、こういう末端にいる者の悲劇というのをヒーロー物で見せられたことに対して少しオトナの気分も味わっていたように思う(正直子供番組を見ている感覚は全くなかったなあ・・・)

○第42話「ノンマルトの使者」(脚本:金城哲夫 監督:満田かずほ 特撮:高野宏一)・・・これも外せない回だけど、わたしは初見時に真一の正体を全然予想が出来なくて、あのラストの♪ばばばばんっ♪というショック音楽とともに素性が明かされた瞬間は本気で声出して驚いてしまった。正義と悪の立場なんて見方が変わればいくらでも入れ替えが出来るというのを教えられ、もう殆ど気分は学校では教えてくれない裏道徳や裏公民を聞いているような感覚に近かったな。

○第45話「円盤が来た!」(脚本:川崎高/上原正三 監督:実相寺昭雄 特撮:高野宏一)・・・いろんな意味で「セブン」の中では私の一番好きな回になる。例によって実相寺監督なので「いつもと何かが違う」空気が充満していたのはもちろんのこと、ベロリンガ星人が全然悪いヤツに見えなくて( ̄▽ ̄;) 本気で地球を出たかった(と、いう風に見えていた)フクシンくんが周りの喧噪(彼の通報により侵略行為を防ぐことが出来たことで「街の英雄」に祭り上げられたこと)を余所に虚しい表情をしていたことが印象的だった。まさに寓話というのはこういうのを言うのでしょうな。

○最終回「史上最大の侵略・前後編」(脚本:金城哲夫 監督:満田かずほ 特撮:高野宏一)・・・これも絶対入ってくるよな~。滅私奉公して戦い続けたウルトラセブンが疲労困憊の極致に追い込まれ、這々の体で母国に帰っていくわけだけど、今ならプラック企業で心身をすり減らした外国人労働者が退職金も貰わず辞めていくようなモンだと思ってしまうが(__*) ガキの時はめっちゃストレートに感動した物だったよ。

クラタの言動に腹も立ったし、何処までも母性的なアンヌの態度に優しさと愛情を感じ、仲間を助けるために文字通り命をかけて戦うセブンの姿には心がざわついた。正体が判明してからはウルトラ警備隊のメンバーが誰一人「セブン」と言わず「ダン!」と叫んでいたのを見たときは涙こそ出なかったけど確実に心の中では感動していたのであった。

と、10本並べてみたはよかったが、後から考えるとあれもこれも良かったなと言うのがいくらでも出てきてどうしようも無かった。ともかく明日の朝から一年間、欠番回除いた全49話じっくりと見返して楽しませて貰うつもり。画質が良くなっている分今まで見えなかった物が見えるかも、と言った別の面白がり方が出てくるかもしれない。

見ようと思っているご同輩の皆様は毎週録画を忘れないようにしましょう。
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映画わんこそば体験を貴方も

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順延に次ぐ順延で開催が流動的だった米子映画事変(本来なら記念すべき10回大会だったのに)だが、人気企画である「3分映画宴」をとりあえず明日オンラインで上映することになったそうだ。

急な話で日程も明日の夕方というのが急ごしらえ感あってなんとも言えないけど( ̄▽ ̄;) 過去現地に何度も足を運んで映画宴を楽しんだ者としては、一人でも見てくれる人が増えてくれればいいなと思っている(逆に言えば米子まで行かなくてもこれを見られるわけだから、ある意味お得感はあると言えましょう)

米子近隣にお住まいの方であればリアル会場である米子マンガミュージアムで無料生鑑賞が可能(別途入館料が必要)配信の方はライブだけなのかアーカイブが残るのか、少しその辺の情報がわからないけどライブの方が臨場感あって楽しいと思うので、17時に帰宅できる人はなるべく次のリンク先をチェックしていただくか、電車移動の方であればスマホでご覧になってくださいまし。

視聴者からの生コメント(無論アカウントのある人なら誰でも投稿は可能)をリアタイで目にしつつ、この映画祭の特徴である審査員(上記画像に名前のある方々)が映画を見ながらツッコミを入れるのを一緒になって楽しむことも出来ます。

「第10回 3分映画宴(オンライン)」
~3/31(水) 17時20分(配信は17時スタート)上映開始予定~

※この米子映画事変や三分映画宴が何なのか?と言うのは過去の本ブログアーカイブ記事を参考にしてください

□2015年 3分映画宴 高松出張大会

□2015年 第5次米子映画事変

□2016年 第6次米子映画事変

□2018年 第8次米子映画事変

□2019年 第9次米子映画事変

□2019年 第9回三分映画宴

来年こそは現地参加できたら良いのだがなあ・・・


※3/31追記 なんとなくアーカイブとして見られそうなので下に貼り付けてみた。視聴不可になったらまた外そう。わたしも全部は見られてないので、この後ちゃんと見るつもり。



※※4/1追記 夕べはなんとか就寝前に33本全部見たが( ̄▽ ̄;)相変わらずプロっぽい作品から素人感溢れる映画まで多種多様(まさに玉石混淆とはこのことだ)個人的には「将軍暴れ旅」(上動画59分21秒あたり)がみょーに心に残ったなあ・・・ で、この配信見た人ならおわかりだと思うが、グランプリに輝いたのは「OPボーイ」(同24分30秒あたり) 審査委員の樋口監督がプッシュしていた昭和の中二病丸出し映画だが、これはわたしもかなり気に入っている。

ほかでは準グランプリに今っぽいネタの「コロナ失恋」(同1時間11分30秒あたり)審査員特別賞がこの映画祭では珍しく可愛いアニメ「アノナツココナツ」(1時間56分15秒あたり)中みね子(故・岡本喜八監督の奥様)賞にご当地映画「まちなかのネギ姫」(同1時間39分20秒あたり)ちょっとしたファウンドフッテージ物だったアニメ会賞「不思議なポーチ」(同1時間54分10秒あたり)スプラッターロボット人形アニメ(?)「PPP」(同53分14秒あたり)が吉川広家賞を受賞。

今年は女優さんがみんな巧くて可愛い人が多かったのと、特撮系の作品がわりと多かったのも楽しかった。結果論だけどこうしてエントリーされた作品を全作見て貰える環境が整ったのはある意味良かったのかもしれない。
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大丈夫だよ、原子銃とガンマ光線銃を持っているからね

Q7.jpg←左画像は円谷プロ公式twitterのもの。

一昨日よりファミリー劇場で「ウルトラマン80」の初HD放送が始まったばかりだが続いて明日3/29月曜夜からは「ウルトラQ」、来週4/4日曜朝からは「ウルトラセブン」の今度は4Kリマスター版がBSプレミアムで放送開始となる。

「Q」と「セブン」はNHK-BS4Kチャンネルで初回放送が終わり、2週目に突入するタイミングでBSプレミアムでも同時放送が行われることになった(「刑事コロンボ・4Kリマスター版」の放送形態と同じパターン)

BSプレミアムであれば見られる人も多いと思うので、明日は寝酒でも口にしながら見ていただければと思いますな。

しかしどうせなら「セブン」も夜にやってくれればリアタイで見られたのに、この時間(朝8時)だと録画するしか見る方法が無いわ。

この二つの番組はどちらもファミリー劇場でHDリマスター版を放送したときにそれぞれ全話録画しているのだけど、今度の4K版はそれ以上に綺麗な画質なのは間違いないので(2Kダウンコンバートでも確実にキレイに見られるはず)これも録っておく必要があるだろう。週一放送だから時間はかかるが、先の「80」も含めて昭和のウルトラシリーズが毎週三本も見られるのは嬉しいとしか言いようが無い。

いつもウルトラシリーズがBSやCSでオンエアされるときは「俺の好きな10本」を書くようにしていたが、明日からの「ウルトラQ」は話数も28本しかないしそんなにどハズレの回も無いんで、詳しい感想は書かず単にお気に入りエピだけ書き並べてみようかと思う。これは私からのお薦め回と思っていただいてかまわないが、それが以下の10本である(「1/8計画」から下の4本は昨年高知の上映会で見てきたときに感想を書いたので、そちらを参照のこと)

○第1話「ゴメスを倒せ!」(脚本:千束北男 監督:円谷一 特撮:小泉一)
○第3話「宇宙からの贈りもの」(脚本:金城哲夫 監督:円谷一 特撮:川上景司)
○第9話「クモ男爵」(脚本:金城哲夫 監督:円谷一 特撮:小泉一)
○第10話「地底超特急西へ」(脚本:山浦弘靖/千束北男 監督:飯島敏宏 特撮:的場徹)
○第12話「鳥を見た」(脚本:山田正弘 監督:中川晴之助 特撮:川上景司)
○第15話「カネゴンの繭」(脚本:山田正弘 監督:中川晴之助 特撮:的場徹)
○第17話「1/8計画」(脚本:金城哲夫 監督:円谷一 特撮:有川貞昌)
○第19話「2020年の挑戦」(脚本:金城哲夫/千束北男 監督:飯島敏宏 特撮:有川貞昌)
○第25話「悪魔ッ子」(脚本:北沢杏子 監督:梶田興治 特撮:川上景司)
○第28話「あけてくれ!」(脚本:小山内美江子 監督:円谷一 特撮:川上景司)


とうぜん全話見て貰ったら「なんだよ、オマエのお薦めより面白い回あったやないかい!」という人もたくさん出てくることだろう。そこいら含めて是非ぜひ楽しんでいただきたいものだ(「セブン」の放送前はいつもの調子で10本ピックアップしようかな)

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He Came to us from a SatelliteStar

先週月曜日に「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を見てきたが、「予想していたよりおもしろかったよ」と言う以外の感想を巧く言葉にすることが出来ず( ̄。 ̄;) 昨日やっていたNHK「プロフェッショナルの流儀・庵野秀明スペシャル」を見て多少は疑問だったことに合点がいったような気もしたけど、どうせなら庵野監督の奥さんである安野モヨコさんの「監督不行届」も読んで、それからもう一回「シン・エヴァ」を見に行ってからあらためてアタマの中を整理する必要があるかも・・・

と、いうわけで先週は珍しくアニメの方に足を運んできた私だが今週はいつもの特撮村へと戻ってきたのでソッチの話を書く。まずはこの26日(金)から放送がスタートする「ウルトラマン80・HDリマスター版」(CSチャンネルのファミリー劇場にて。オンエア情報等はリンク先で)

ここ数年「80」のことは何度かこのブログでも書いたので(関連本を再入手した話YOUTUBEでの無料配信が始まった話←YOUTUBEでの配信は今ちょうど最終回を迎えたところ)これから書くことは一部内容が重複する事もあるだろうかとは思うけど、まず話は昭和54年の春に遡るのである。

前年あたりから派生した「第三次怪獣(SF)ブーム」がこの年にはピークを迎え3月には「実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン」が劇場公開され大ヒット。この余勢を駆っていよいよ新・ウルトラシリーズが始まるのでは?という気運が高まる中4月からスタートすることになった新しいウルトラマンはまさかのアニメ作品になったのであった。

これ今だからわりと冷静に語れるけど当事はもう心の底から落胆した物だった。円谷プロはなに考えてんの?アホちゃうか??と、まで思ってしまいなんだか裏切られたような気分にもなっていたのである。このことが誰の発案かは知らないけど、ちょうど「ヤマト」も大当たりが続いていた時期だったし「SFアニメ」+「怪獣」で流行り物をダブルで取り込めば大ウケするの請け合いでっせ的な悪魔の囁きを取り入れた末の結論だったのかもしれない(この時期に東宝が巨大特撮ヒーロー物「メガロマン」をフジ系列で製作・放映していたが、ミニチュア破壊や合成カット数が少ないのを見ているとやや貧乏くささを感じてしまい、トクサツ日照りを完全に解消してくれるところまではいかず←高林由紀子と杉まどかのダブルレオタードの方がリビドー中坊小僧には刺激が強かったもんだ)

あまりにも腹が立ったのでそのアニメ版ウルトラ「ザ☆ウルトラマン」は視聴ボイコットすら考えておったのだけど 作品に罪はないしと思い直して見ることにした。アニメならではのウルトラマンのスマートなスタイルや(あのデザインはそんなに悪くないと思っていた)宮内国郎さんの劇伴がかっこよく、そこに楽しさを見出しては居たのだが、途中からU40の話が中心になってくるとだんだん興味が無くなってしまいそこから離脱、最後の10話くらいはたぶん未視聴だったのではないか。

その頃(昭和55年の2月くらいだったかな)当事唯一テレビの情報を週一で得ることが出来た雑誌「週刊テレビガイド」に於いて「ザ☆ウルトラマン」の後番組が「ウルトラマン80」で実写特撮番組になる事を知ったのであった。前年に「ザ」で受けた落胆がスゴかっただけにこのニュースは小躍りしたいくらい嬉しかった。

ちなみにこれはどーでも良い話だが私はこのとき既に13歳となり、まもなく中学2年生へ進級という成長期ではあったが、特撮怪獣村から卒業する気はまったく無く( ̄▽ ̄;) 寧ろ熱中度はまだ上昇していた頃でもあったのである。なにせ入部していた剣道部の練習を関テレの新マン再放送を見るためだけに何度もサボって帰ったこともあったし(担任が顧問だったのでその口車に乗せられて入部したとはいえ、剣道自体は好きでやっていたから辞めようとは思わなかった。なのでこのときは見たいエピの時だけサボっていたと言うことですわ)この界隈でのわたしのトクサツキチ〇イぶりはクラスでも部活でもかなり知れ渡っていたのであった・・・

えー、例によって前置きが長くなってしまったが(__*)そういう経緯を経て再スタートを切った実写特撮による新番組「ウルトラマン80」は未だに歓迎と期待以外のポジティブなイメージしか持てず、度重なる路線変更等でのちの評価は芳しくない物が多かったけど、私にとっては終生憎むことの出来ないある種80年代特撮オタクの飢えを癒やしてくれた有り難い番組でもあったのである。そんなわけで毎週水曜19時にリアルタイムで1年見続けた「80」の中で私が好きだった10本を簡単にピックアップしてみた。

第1話「ウルトラマン先生」(脚本:阿井文瓶 監督:湯浅憲明 特撮:高野宏一)・・・怪獣出現の理由、ウルトラマンが地球での仮の姿になぜ学校の先生を選んだのか?、5年間怪獣が出現しなかったため実践不足で防衛チームが弱体化している等々(言説はないがこの5年というのは「ウルトラマンレオ」が終わってからのここまでの実際のインターバルでもある)ここいらの基本設定は今見た方がなるほどと感じられる。そして何より各特撮シーンのとんでもない出来の良さにビックリさせられてしまった。特に旧シリーズでは使われなかったフロントプロジェクションによるシーンのクオリティが本当に素晴らしい。こういうと語弊あるけど後発のウルトラシリーズ含めても特撮面では最高レベルに到達していると私は思っている(デジタル技術なしでこれはスゴいことだなと)

第3話「泣くな初恋怪獣」(脚本:阿井文瓶 監督:深沢清澄 特撮:高野宏一)・・・この回に登場する怪獣・ホーは設定通り「人間の歪んだ心(劇中では「マイナスエネルギー」と呼ばれていた)」が生み出した物で、本編の中では言及されていない物の明らかに思春期の性衝動が着火点となっている(と、私は思っているのだけど)好きだった子をライバルに取られて嫉妬心に駆られた気持ちがホーを暴れさせるというのはよく出来てるなと思えたし、その中で彼に寄り添いなんとか立ち直って貰おうと奮闘する矢的先生と実体化したホーと対するウルトラマン80の姿が同時に描かれる(原因(子供の邪心が生み出す怪獣の種)と結果(実体化し出現した怪獣)に対峙する特殊なヒーローの形)この回は番組の方向性として一つの見本のようなエピ(ある種の完成形)だったと思うのだが、残念ながらこれ以降こういう話は六話「星から来た少年」くらい(しかもやや薄味)で以後は影も形もなくなってしまうのが残念だった。

第11話「恐怖のガスパニック」(脚本:平野靖司 監督:深沢清澄 特撮:高野宏一)・・・いまでこそ「80」は先生編が良かったなとど言う人も沢山居るが、実は放映当時は私も含めて否定的な意見が多く、もっとUGMに特化した従来のウルトラを見せて欲しいという声の方が多かったような気がするのである。そんな中で初期のエピでは唯一学校サイドの場面が登場しない「対怪獣」に特化した話で、ようやくUGMの隊員たちに光が当たる回だったことも有り特に印象に残っている(せっかく海で過ごすシーンがあるのになんでエミ隊員を水着にしないのか、そこは今以て全くナットクしていないが)

第12話「美しい転校生」(脚本:広瀬襄 監督:深沢清澄 特撮:高野宏一)・・・その「先生編」最後のエピがこの回。クラス一の秀才に初めて彼女が出来たらその子が宇宙人だったという、ほとんどNHKの少年ドラマシリーズかい?という(オチも矢的先生の口から「ミリーは外国へ転校したんだ」と告げられるベタな内容)展開ながら、それまで小学生のような風貌だったハカセが彼女をクラスの女子から守るために「男」として立ち上がる場面が文字通り一皮むけた少年(深い意味は無い(__*))のシルエットとして無理なく立っていたのが良かったのだ。

第13話「必殺!フォーメーション・ヤマト」(脚本:阿井文瓶 監督:湯浅憲明 特撮:川北紘一)・・・徹頭徹尾特撮を満喫するためのエピソード。一応ストーリーっぽい物はあるがほとんど記憶に残らないので、あとはUGMの超兵器自慢大会と怪獣サラマンドラのミニチュア大ぶっ壊しまつりを堪能すべし。個人的にこの回の特撮シーンは2014年に亡くなった川北紘一監督の最高傑作(映画を含めても)だと未だに思っている。

第25話「美しきチャレンジャー」(脚本:阿井文瓶 監督:湯浅憲明 特撮:佐川和夫)・・・ウルトラセブンの「栄光は誰のために」の女性版みたいな話。何より昭和特撮の名子役だった斎藤浩子が大人になってこのジャンルに帰ってきたことは大歓迎だった(このあと何かの番組にレギュラーで出るかと思ったらそれが無かったのは残念だったなあ)

第29話「怪獣帝王の怒り」(脚本:若槻文三 監督:湯浅憲明 特撮:佐川和夫)・・・何処が帝王やねん!?という風体の弱そうな怪獣キャッシー(何しろオオヤマからは「ゴーストロンのような」と形容されていたくらい←そもそもなんで新マン怪獣であるゴーストロンの名前が出たのやら)はともかく、その伝説で一儲けしようという人間側のドラマがおもしろい(玉川良一や関啓六みたいなベテラン喜劇俳優を配したのも効果的)

第43話「ウルトラの星から飛んできた女戦士」(脚本:水沢又三郎 監督:湯浅憲明 特撮:神澤信一)・・・この回で退場するエミ隊員役の石田えりが最後に"胸一杯の見せ場"を作ってくれたのが(それが何であるかは敢えて書かないけど)最大の見所。それにしてこの番組の女性レギュラー陣は魅力ある女優さんが揃っていたにも拘わらず、皆あまり活躍しないのが難点ではあった。このへんは東映特撮に出ている女優さんとは雲泥の差で、まだ前半の京子先生(浅野真弓)は多少なりとも衣装チェンジがあったけれどもエミ隊員にいたってはそれも数えるほど(この件は島本和彦先生の「アオイホノオ」の中でもネタにされていたが「隊員服でインカム付けて座ってるだけなんて勿体なさ過ぎる!」と言うのには超・同感。のちに「遠雷」(昭和56年の映画。根岸吉太郎監督作品)で彼女の隊員服の中身が初めて見られたときは感動したものだよ(T^T))

第44話「激ファイト! 80vsウルトラセブン」(脚本:吉田耕助 監督:湯浅憲明 特撮:神澤信一)・・・事故に遭って昏睡状態になっている少年の生き霊がセブンの人形に乗り移り怪獣化するというのは初期の「マイナスエネルギーが怪獣を生む」という設定を彷彿させて、こちらとすればスタッフもそんなことすっかり忘れてると思っていたから( ̄。 ̄;) 不思議と嬉しくなったもんだ(神澤さんのセブンを怪獣視した演出がハマっていたし)

第50話「あっ! キリンも象も氷になった!!」(脚本:石堂淑朗 監督:満田かずほ 特撮:佐川和夫)・・・一部ではタイトルだけでひとネタ語られるくらい嘲笑の的にされていたこともあるが、正体がばれたウルトラマンにお別れ会(!)をしてあげ、それまでのレギュラーが(死んだはずのエミ隊員までが"アンドロイド"として再登場するし)一年ご苦労さんと言わんばかりに全員出てくるのも微笑ましく、こんな穏やかな最終回もそう無いのではと言う気がして、実は私はこの回がキライでは無いのだ。

と、書き殴ったらいつものように長いばっかでつまんない文章になってしまったけど、なんと言ってもHDリマスターでのテレビ放送は初めてでもあり、ファミリー劇場が試聴可能な環境にある方はこの機会に是非きれいな「80」を見ていただきたい。

それから蛇足ながら「80」の後日談が2006年の「ウルトラマンメビウス」の中で描かれ、矢的先生の「その後」が語られている第41話「思い出の先生」がYOUTUBEで再配信されている。こちらを先に見てみるのも一興かも。

またBSプレミアムがBS-4Kの"お下がり放送"として「ウルトラQ」と「ウルトラセブン」も放送することが決まったので、次はそこいらの話を書く予定。
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