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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴る昭和特撮成分多めのブログ

みなさん、こんな14枚組をご存じかな

タイトルは故・熊倉一雄さんの声で読むように。

ちょっと前の記事で「古い映画をもう少し見たい」なんて事を書いたのだけど、注文していたことを完全に忘れていたその「古い映画」のブルーレイソフトが一昨日我が家に到着したのである。

もともと発注自体は2月の話で、そろそろ映画館に行くのもヤバいんじゃないかと思い始めた頃だったと思うのだが、たまたまAmazonをネット徘徊しているとき下記のソフトのことが気になり、コレええやんと目を通したのがきっかけだった。

画像1


これはもうかなり前(2012年頃)にAmazon.UKで発売済みだったアルフレッド・ヒッチコック監督の代表作を集めたブルーレイボックスで、おそらく今売られている同監督の同系統DVDボックス商品では最安値ではないかと思われる商品である。これがまだ「新品」でしかも5311円という廉価で買える、という事にも心を惹かれたのだけど、ちょうどクレジットカードのポイントがある程度たまっていたこともありそれをAmazonに転換させたことで2500円分のクーポンが派生していたのであった。じゃ、早速これに使ってみるかと適用し結果5311-2500=2811円の買い物と相成った。

これでなんとブルーレイ1枚あたりの単価が約200円( ̄。 ̄;)となり、これらの名作群をこんな安さで入手できたことをホントに喜んでいるのだ。その14枚の内訳は下記の通り。

「逃走迷路」 (1942)
「疑惑の影」 (1943)
「ロープ」 (1948)
「裏窓」 (1954)
「ハリーの災難」 (1955)
「知りすぎていた男」 (1956)
「めまい」 (1958)
「サイコ」 (1960)
「鳥」 (1963)
「マーニー」 (1964)
「引き裂かれたカーテン」 (1966)
「トパーズ」 (1969)
「フレンジー」 (1972)
「ファミリー・プロット」 (1976)


ところがこうして意気揚々とポチったのはよかったのだが、発売元がコロナ騒動で日本以上に大変なことになっている英国であるというのが災いし検疫だ何だで一向にこちらへ届く気配は無く、日がたつにつれてわたしも注文していたこと自体がアタマから消え去っていたのであった(__;)(自宅に郵便屋さんがコレを持ってきたとき、一瞬何だったかすぐ思い出せなかったくらいで)

届いてからあらためて封を開け箱を手に取ってみたが、明らかに消毒されているのがわかる「それっぽい」薬剤の臭いがしていたのが特徴的(汚れたりは全くしていないし盤面にも異常は無し。パッケージの全容は下写真参照(左がディスク収納の紙製ブックレット。右は外箱。よく見たら左のヒッチコック写真をシルエットにして反転し各作品をコラージュしているのがわかる)
IMG_1311.jpg

ブックレットの中は下写真のようにディスクが無造作に突っ込まれてはいるが、ページをめくると鑑賞意欲がグッとわいてくる色使いをされているせいか、全然悪い気はしなかった。
bd.jpg


ht.jpgこの14枚のディスクはすべてマルチランゲージ対応になっていて、再生して最初の画面で言語を選べばあとはすべてそれが表示される仕様(左画像参照)

また、音声についても同様で全作品で日本語吹き替え音声が同時収録されている。

それとAmazonのレビューでは「トパーズ」のみ日本語字幕/日本語吹き替え未収録と書かれていたが、まったくそんなことはなかったですわ。

プレーヤー側との相性等もあるかもしれないが、ウチでは「トパーズ」も無事日本語で見られた。それから吹き替えは全14作品が最近録音し直した物で比較的現役の声優さんがアテているようだった。

それでビックリしたのはこの14枚には本編は当然ながら特典映像も14本分付いていて、どうもこのためだけに編集したわけではなく、既発売のソフトをそれぞれ14枚集めてきただけという感じでもあったかな(そのためメニュー画面の作り等が作品ごとに微妙に違う)

ある意味ヒッチコック映画をしゃぶり尽くすには最適のアイテムでもあるとも言えるのではないだろうか(特に演出や撮影の意図を解説してくれるコメンタリー版を本編見た後で見返すと倍楽しめるはず)


あらためてこのソフトの紹介をしておくと、タイトルは「Alfred Hitchcock The Masterpiece Collection」

まだ全然新品で買えるので、興味ある人は是非入手していただきたい。ラインナップとしてはヒッチコックのアメリカ進出後の昨品(ユニバーサル製作)ばかりで、何度もテレビ放映された物も多く今更感はあるかもしれないけど(私の場合だとこの中で未見だったのは遺作の「ファミリー・プロット」と「マーニー」)今見るからこそわかるその撮影テクニックや巧みな構成ぶりと言った、まるでスルメを噛んでるような楽しみ方ができる作品群が揃っていると、そこは必要以上に猛プッシュしておきましょう。

我が輩など最初のテスト視聴で「裏窓」を久しぶりに再見したのだが(10年ぶりくらいになるかな~・・・)これ三谷幸喜とか絶対好きだったろうなとか( ̄。 ̄;) グレース・ケリーってお高くとまっている冷たい美女みたいなイメージがあったけど、なんだよ、かわいいおねいさんではないかと言った今まであんまり思わなかったような感想が次々浮かんできて、思いのほか楽しくなり一気に最後まで見てしまった(全編セットというのもなるほどなと思ったし、主役のジェームズ・スチュワートが部屋から一歩も出ないで話が終わっていくのも考えてみりゃすごい映画だなと←完全に舞台劇の面白さを映画に転換して見せてるよなー)

これがあと13本あるのかと思えば、いやもう当面映画館行けなくてもなんとか凌げるなと、今回はそんな気分にもなってしまったのですわ(念のため書いておくが全ディスク画質、音声ともに私の眼・耳判断ではなんの問題もなし)

※なお、この14本のうち「サイコ」「逃走迷路」「疑惑の影」の三作はアマゾンプライムでも字幕版を無料配信中。ヒッチコック映画見たこと無い人はまずこちらでお試し鑑賞を(ディスク未収録映画としては「汚名」「レベッカ」「見知らぬ乗客」「バルカン超特急」「海外特派員」「三十九夜」あたりも配信中)

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惜しむ声を耳にして、帰ってきたぞ~帰ってきたぞ~

最近じゃ珍しく嬉しいニュース。休刊になっていた「映画秘宝」が復活することになったそうだ。

□「映画秘宝」復活、編集長らスタッフ・執筆陣も引き継ぎ 双葉社から4月21日(J-castニュース)□

記事を読むとどうやら以前と全く同じ体裁で出版されることになりそうな気配(中身はそれで良いので個人的には紙面のサイズをもう少し小さくしてくれたら嬉しい)そしてこの勢いでぜひ「特撮秘宝」も続けざまに復刊していただきたい。

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何処にも行けないなら脳内で走ろう

大好きな野球場もプロレス会場も映画館も博物館も図書館もカラオケボックスも今では行ってはならない「プチ危険地帯」になってしまった。こんなにダメダメダメのオンパレードではいったい何を楽しみに日々過ごせば良いのか、という感じになってきたのだけど、こういときはやはりテレビと本に頼るしかないのだ。

そのテレビの方はタイミングが良かったというか2月にWOWOWの半額キャンペーンに申し込んでいたので来月いっぱいまではいろいろ楽しめる状況ができあがっており、ここ数年映画館へ行きそびれていた「アリータ・バトルエンジェル」「ハンターキラー潜航せよ」「アクアマン」といった新作群を今はひたすら録画し続けている。

来月はこれまた未見だった「スパイダーマン・ファー・フロム・ホーム」もオンエア予定があるし、ほかでも意外と「パラサイト:禁断の島」みたいなB級新作ホラー映画の集中放送なんかもあったりするので油断(?)はできない( ̄。 ̄;) ただ5月には元の料金に戻ってしまうので4月中には解約するつもりだが、それ以降はまたいろいろと考える必要がありそうだ。あと、コレを言ったら贅沢だとは思うけど、WOWOWシネマでもう少し古い映画もやってくれたらもっと嬉しいのだけどね-・・・

最近はとにかく映画とドラマはWOWOW、それ以外はひたすら特撮モノばかりという、なかなか偏った視聴傾向になってしまい、今やレコーダーの中は東映チャンネルの「超人バロム1」「ジャッカー電撃隊」「仮面ライダーV3」「仮面ライダーストロンガー」「仮面ライダー龍騎」、ファミリー劇場の「ウルトラマンレオ」、さらにはチャンネルNECOの「ミラーマン」と言ったヒーロー番組に挟まれる形で新作映画が並ぶという実に歪なラインナップになっているのである(どうでも良いことだがこの中ではやはり「バロム1」がいちばん面白いような気がするわ)

そしてインドア派にとってはもう一つの柱である読書の方だが、今節は以下の本を読んでいたのであった。

「太陽にほえろ!伝説」(岡田晋吉:著)

前記事で紹介した本と同様、これも以前(2003年)出版された物の文庫化。著者は「太陽にほえろ!」「青春とはなんだ」等でプロデューサーとして番組立案の最初から携わった元・日本テレビの岡田晋吉さん。この本は岡田さんによる「太陽」の回顧録になっている。

じつは私にとって「太陽にほえろ!」はビデオデッキを入手するまでオンエアを見るかどうかの選択肢を毎週迫られていた番組だったのである。

これはプロレスファンでドラマも好きな人ならわかってくれることだと思うけど、この金曜夜8時というのは裏で「ワールドプロレスリング」の放送があり、特に初代タイガーマスク登場以降の1981年からは私の中でプロレスへの傾倒がより強くなった時期でもあったし、もう放送日ギリギリまで数少ない情報を頭に入れて(と言っても当時頼りになったのは新聞のテレビ欄と「月刊ゴング」や「週刊テレビガイド」くらいのもので)今夜はどっちを見ようか?という判断をしていたのだ。

なので殉職編や新人刑事が登場する回は「太陽」を見て、それ以外は「ワープロ」という時代がビデオデッキを買う1983年まで延々と続いたのであった。そのせいでこの2年ほどは「太陽」で見てないエピソードが未だにかなりの本数存在している(そのため渡辺徹のラガー刑事や三田村邦彦のジプシー刑事の印象が私はとても薄いのである)

この本では「太陽」の番組としての成り立ちとかキャストたちの思い出話とか、そのへんがひじょうに軽い感じでさらりと綴られているため読みやすいし、巻末の岡田さんが選んだマイベストエピ100(いくらなんでも100本は多いと思うのだが(__;))もストーリーの紹介ではなく"制作うら話"になっているのが面白く、ここは一気に読めてしまった。

リアルタイムで「太陽にほえろ!」を見たことある人にとっては懐かしさもあり、読んでいると本編を見返したくなる本でもあるかな(サントラ持ってる人はそれを聞きながら読むべし。ちなみに私はメインテーマより今回貼り付けた♪ジーパン刑事のテーマ♪の方が好きだっなー・・・)

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裏声で唄え♪that's where I am

せっかくの休みも至る所が自粛自粛で、ここ何週かは仕方なく自宅に籠もってAmazon購入の本ばかりを読むという過ごし方になってしまっている。

そんな中最近読んでいたのは5,6冊程度あるのだけど、このブログで取り上げるとしたらコレだろうと言うことで以下の2冊を簡単に紹介しておきたい。

「ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた」

ウルトラシリーズを取り上げた書物としては珍しく音楽を中心に書かれたもので、著者は音楽ライターの青山透さんという方(ちなみにこの本は2013年に出版された同書の文庫化である)

「ウルトラセブン」の劇伴を担当された冬木透さんはもともとクラシック畑の作曲家で、作風がその影響下にあるというのはよく言われていたことだが、最終回である「史上最大の侵略(後編)」に使用されたシューマンのピアノ協奏曲(下動画参照)は、このために用意されていたと言っても過言ではないくらい映像にマッチしていたのであった。

子供の頃にコレを見た青山さんはいたく感動し、この本の中ではなぜあの曲が使われたのかと言った考察や、曲そのものに関する詳細解説等が綴られており、音楽ライターならではの視点から捉えたある種ひじように珍しい「特撮本」となっていたのである(セブンで使われた盤がどのバージョンだったのかを特定しているのもさすがだなと思ったな)

クラシックそのものにさほど興味もなく、普段から耳にしたりすることがなかった私でもこうして得意なジャンルから話を進めてもらえると素直に頭に入ってくるんだからたいしたもんだなと、そんなことを感じながら最後までスイスイと読めてしまった(ページ数も200ほどなので半日あれば読破可能。また、私と反対で特撮に興味なくクラシックを好きな人が読んだらいったいどういう感想を持つのか、そっちの方も興味が沸いてきそうな内容だった)


「万華鏡の女・女優 ひし美ゆり子」

これも「ウルトラセブン」関係の書籍だが、こちらはご存じ同番組のヒロイン、アンヌ隊員役・ひし美ゆり子さんの半生を伝記的に綴った本。著者は特撮/映画ファンにはお馴染みのライター、樋口尚文さん(我が輩が購入済みの樋口さんの本だとほかに「グッドモーニング・ゴジラ」「テレビヒーローの創造」「実相寺昭雄 才気の伽藍」等があり)この本ではひし美さんと共著の形をとっている。そして青山さんの本と同じくこれも2011年に出版された同書の文庫化版。

ひし美さん関連の本は過去「セブンセブンセブン」「アンヌ今昔物語」の2冊を購入して読んだが、これらはセブン撮影当時の思い出話やエピソードを語った記事が殆どで、ひし美さん個人の人生についてはあまり深く触れられていなかったと思うのである。9年前この本が最初に出たときも当然読んでみたいと思っていたけれども、いかんせんそのときの価格が3000円を超えていたため( ̄。 ̄;)躊躇しているうちにあっという間に絶版になったという感じだったのだ。

今回こうして廉価で文庫化されたのはありがたいことで(しかも当然だが増補改訂されてページ数も増えているという)内容面でも今まで知らなかったようなことがけっこう書かれていて(そら9年前にこの本買った人ならとっくに知っていたことではあるけれども、なんと言っても大島渚監督の「愛のコリーダ」で主演女優のオファーがあったという話は声出そうになるくらいビックリしたですよ( ・_・;) ←けっきょくその役は松田暎子さんが演じたのだけど、我らのひし美さんが日本初の「本番女優」になっていた可能性もあったのかと思うと実現しなくて良かったというか残念だったというか・・・(__;))驚きながらもふむふむと読ませてもらったが、ご本人の実にあっけらかんとしたキャラクターが随所で伝わってくる評伝ともいえるのではないだろうか(ほぼインタビュー形式を取っているのでひし美さんの発言もダイレクトに届いてくる分、彼女の飾りのないお人柄はほんとうによくわかる)

「セブン」時代以外の話も相当なボリュームがあるので特撮ファンではない純粋な日本映画ファンの人でもかなり興味深く読める本という気もするし、この値段なら全然買って損はない内容だろうね(結果論だけど文庫化待って正解だったかもしれないな)

蛇足ながら自分の好きなウルトラシリーズのヒロインを順不同で5人ほど挙げるとしたら、私の場合は榊原るみさん(「帰ってきたウルトラマン」アキ役)桂木美加さん(「帰ってきたウルトラマン」MAT丘隊員役)西恵子さん(「ウルトラマンA」TAC美川隊員役)石田えりさん(「ウルトラマン80」UGM城野隊員役)そしてアンヌ役・ひし美ゆり子さんというのはもうMy脳内不動のメンバーなのである。ほかの女優さんでもこの手の本が出たら嬉しいので、既にご高齢となっているみなさんがなんとかご健在のうちに( ̄。 ̄;)どなたか纏め上げていただきたい。
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