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You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて

見た映画・テレビの話をだらだら且つのんべんだらりとゆるく綴る昭和特撮成分多めのブログ

獅子の瞳が燃えて、松の内たちまち終わり

上原先生逝去を悲しんでいたのもつかの間、先だ先だと思っていたCSチャンネル・ファミリー劇場「ウルトラマンレオ・HDリマスター版」の放送が一昨日よりスタートしてしまった。

この枠でウルトラシリーズがHDでオンエアされるときは今まで「俺のベストエピ10本」を放送日前にアップしていたのだけど、今回はそれすらすっかり忘れていたのであった( ̄。 ̄;)

※ファミリー劇場でOAされたウルトラシリーズに関しての参照過去記事
「帰ってきたウルトラマン」
「ウルトラマンエース」
「ウルトラマンタロウ」

遅きに逸した感はあるが今回も我が輩の好きなエピを10本さらりとご紹介。

の、前に自分と「レオ」の関わりを簡単に振り返ってみると、初回放送は昭和49年の春だったので私は小学校2年生になったばかりだった。数年前から子供の間で爆発的流行をしていた「第2次怪獣(「マジンガーZ」以降のロボットアニメ人気も含んだ)変身ブーム」はまだ続いてはいたものの、この頃はそれも既に下火近くになっており、かつての熱狂もやや沈静化を見せ始めていた頃ではなかったかと思うのである。

我が輩のことで言うとこの年の頃は完全にライダー>ウルトラと自分の中での重要度がシフトしてしまっていて、同時期に放送されていた「仮面ライダーX」と「アマゾン」の方を熱心に見ていた記憶がある。

そのため「レオ」についてもリアタイ鑑賞時の印象があまりなく、まとめて全話を見たのは数年後の再放送だったはずなのだ。

むしろ私の場合は小学館の学習誌「小学二年生」で内山まもるさんが連載していたコミカライズ版「レオ」の方を一生懸命読んでいたこともあって、どちらかというとテレビよりこちらのほうへの馴染みが当時は強かったかもしれない。

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さらに翌年進級して「小学校三年生」を読むようになると番組は終了していたが漫画の方は内山さんの手によって「さよならウルトラ兄弟」(のちに改題され「ザ・ウルトラマン」となって単行本化もされた)というオリジナルストーリーが展開されるようになり、この2年で漫画の中では主役級の扱いだったレオに対するイメージはかなり良くなっていたのである。

そんなわけで夢中になるとっかかりが漫画からとなってしまった私にとっては極めて珍しいウルトラシリーズである「レオ」の中で、好きだった回、思い出深い回を以下短い感想とともに10本あげてみることにした。

○第三話「涙よさよなら…」/第四話「男と男の誓い」(脚本/田口成光 監督/深沢清澄)・・・これはとにかく子供心にめちゃめちゃトラウマを残された回で、夜道を仲良く歩いていた親子が突如として通り魔的な宇宙人に襲われ、子供の目の前で父親が惨殺されるという場面を何の躊躇もなく見せられてしまうのである(しかも両手が日本刀みたいなヤツに体バラバラにされて( ̄。 ̄;)) 人生には何の前触れもなく理不尽な不幸が訪れることがあるんだよと無理矢理啓蒙された気分になれるメンタル的にもひじょーにキビしいエピソード(あと「滝切り」の特訓もわりと好きな場面)早くも次の土曜日には放送されるので、CS契約してる人にはとりあえずその地獄絵図を(__;)その目で見てもらいたい。

○第二二話「レオ兄弟対怪獣兄弟」(脚本/田口成光 監督/深沢清澄)・・・内山さんの漫画のおかげでレオの出自がよくわかっていたこともあり、行方不明になっていた弟のアストラが登場するというのは劇中で何の説明もなかったが特に問題もなく楽しむことが出来たし、もともとこういう「たまにやってくる助っ人キャラ」って私は好きだったので(「変身忍者嵐」の月ノ輪みたいな)この新キャラの導入は単純に歓迎していたと思う。

○第二四話「美しいおとめ座の少女」(脚本/奥津啓二郎 監督/前田勲)・・・子供っぽいタイトルとは裏腹にお話は意外に良くて、シナリオの精度はかなり高かったのではないかと思うのだが、如何せんメインで出てくるロボット怪獣ガメロンのデザインと造形がよろしくなく(ほぼ「マジンガーZ」に登場するボスボロットにしか見えなかった)ファンタジームードぶち壊し(~_~;) しかしゲストの天本英世と松岡まりこ(「仮面ライダーアマゾン」でもヒロインのりつこ役で出演。我が輩好きな女優さんの一人)の好演に救われて全体的には見られる回になっている。

○第二六話「ウルトラマンキング対魔法使い(フィルムによっては「ウルラマンキングのおくりもの」になっている場合もあり)」(脚本/田口成光 監督/大木淳)・・・ウルトラ一族のラスボス・ウルトラマンキング登場。この回の話の流れが「一寸法師」だったこともあってか、ほとんど出方は民話(じっさいこの回より6エピに渡って「日本民話名作シリーズ」と銘打った昔話をネタにした話が展開されていく)に出てくる神様のような扱いだったけど、まさにそんなイメージの存在感。個人的にあのヒゲのデザインは貫禄あって好きなのだよ。

○第三四話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」(脚本/阿井文瓶 監督/前田勲)・・・これも内山さんの漫画版を読んだのが先だったかなー?変身できなくなったダンに郷秀樹が新しいカプセル怪獣を届けに来るというストーリーが、なんとなく帰ってきたウルトラマン第一八話「ウルトラセブン参上!」の裏返しというか、新マンの恩返し的エピにも感じられて私は好きだった。またイメージカットとはいえレオの一話以来はじめてセブンに変身した姿を見せたのにも感動した。

○第三六話「飛べ! レオ兄弟 宇宙基地を救え!」(脚本/田口成光 監督/岡村精)・・・MAC隊員に化けて基地に侵入してきた アトランタ星人(「スペクトルマン」の成川哲夫。このときは"五代勝也"名義で出演)に対してゲンとダンは主にテレパシーでやりあうのだが、その構図が地球人の知らないところで行われている宇宙人同士の静かな闘いという(三人だけはお互いが何者かをわかっているという状況下で)スリリングな構造を生んでおり、これがなかなかの好編に仕上がっている。

○第三七話「怪奇!悪魔のすむ鏡」(脚本/田口成光 監督/岡村精)・・・カオル(現声優の富永みーな・子役時代は本名の富永美子で出演。なんと我が輩と全くの同い年)の亡くなった母親に化けて彼女を鏡の向こう側の世界へ連れて行こうとするマザラス星人がやたらコワい(>_<) これがまた星人側は自分の死んだ娘にそっくりなカオルを求めてそのような行動を取っていたのだけど、母を求めるカオルとある意味利害が一致(?)していて幻想的な演出をされてはいるが作劇としてはあまりにもシビア(しかも星人の正体が鬼女そのままの姿というのがなんとも)

○第四〇話「MAC全滅! 円盤は生物だった!」(脚本/田口成光 監督/深沢清澄)・・・いやー、三話以来の辛くて悲しいトラウマ回になってしまった(T^T) それでもまだこちらに救いがあるのはここまでMACの隊員たちをあまりきちんと描いてこなかったおかげで彼らに対する感情移入が薄かったことと、ダンの生死をハッキリさせなかったことでひょっとしたら最終回に帰ってくるんじゃないか?という期待を持たせたことかな。その分カオルや百子たちの死はショッキングではあったけど、これもその瞬間を見せられなかっただけマシだったかなと。なんにせよ「レオ」のシリーズ通した中でもそのインパクトはきょーれつ。

○第五〇話「レオの命よ! キングの奇跡!」(脚本/石堂淑朗 監督/山際永三)・・・「エース」で超獣カウラにされた故・蟹江敬三さんがウルトラに再び登場、謎の宇宙人ブニョを怪しさ大ヒットに熱演(奇しくも脚本はカウらの時と同じ石堂淑朗さん)この回の面白さはもうコレがすべてであると言っても良い。

○最終回第五一話「さようならレオ!太陽への出発」(脚本/田口成光 監督/山際永三)・・・リアタイで見たときは内容じゃなくもう来週からウルトラの放送がない(新しいウルトラマンがもう来ない)という、そっちのさみしさの方が強かった記憶がある。ここまでの4年間(子供にとってはほんとに長い時間)必ずそばにいたウルトラマンが居なくなるというのはとてつもない喪失感があり、そのことを理解するのにしばらく時間が必要だった(その年(昭和50年)の暮れには仮面ライダーも「ストロンガー」でいったんシリーズが終了することになり、その思いはさらに強くなるのだけどね)

そんなわけで今回のオンエアではその頃の自分を思い返しながら見返していくつもりである。ファミリー劇場が視聴可能な皆さんにも是非ご覧になっていただきたい。

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ウルトラの星光る時

まさに巨星墜つ。年明け早々非常に残念なニュースが流れてきた。特撮ファンにとっては大レジェンドライターとも言える存在だった脚本家の上原正三さんが今月2日にお亡くなりになったそうだ。

・「上原正三さん死去 ウルトラマンシリーズなど特撮作品手がける」(NHKニュース)

・「ウルトラマンに託した琉球人の心 上原正三さん死去」(朝日新聞)

・「ニッポン特撮界の重鎮が逝く」(デイリースポーツ)

・「脚本家・上原正三さん死去」(産経新聞)

上記以外にもメジャーマイナー問わず様々な媒体でこのニュースが報じられた事からもわかるように、我々特撮ファンが思っている以上に上原先生の存在は一般層の方々にも深く浸透していたのだろう(訃報が出た日はtwitterのトレンドにそのお名前が浮上したくらい。おそらく現在40歳以上の人なら子供の頃見たテレビで上原先生の名前を一度は見ているはずだし)

上原先生は享年82歳と言うことで本来なら「おつかれさまでした」と言ってあげても良いお年だとは思うのだが、先生のファンだった者の一人としてはやはり寂しい・悲しいという感情はここ数日どうしても払拭することが出来なかったのである。しばらくは追悼の意味を込めて上原先生の作品をDVDや本で見返す日が続くことだろう(私は「帰ってきたウルトラマン」「イナズマンF」「宇宙刑事シリーズ」「がんばれ!ロボコン」等が先生の作品の中では特に好きだった)

ここにご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げますとともに心からご冥福をお祈りいたします。合掌(‐人‐)
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※以下は1988年に大阪・よみうりテレビで深夜に放送された「なんたってウルトラマン」の動画。これには上原先生が出演されています。円谷プロ旧社屋での座談会メンバーには上原正三さんを筆頭に満田かずほ監督、桜井浩子さん、佐々木守さん(2006年逝去)高野宏一監督(2008年逝去)野長瀬三摩地監督(1996年逝去)という今見たら貴重な顔ぶれが並んでいる。司会は作家の竹内義和さん)


○その2
○その3
○その4
○その5
○その6
○その7
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2020年 新年明けましておめでとうございます

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2020年 新年明けましておめでとうございます

二〇二〇年と言えば私のような高齢特オタはまっさきにケムール人を思い浮かべるわけですが(__;) 数字から受ける印象だけで語るともうエラい未来に突入したなと、そんな気分も感じているところです(映画だと「ソイレントグリーン」の設定年まであと二年ほどしかないと言うことにも驚きつつ、そろそろ備蓄食料の心配をした方が良いのかとか)

そしてオリンピックをはじめいろいろなことが起こるであろうメモリアルイヤーの今年も、このブログの内容が変わっていく事はないと思われます。そんなわけ(?)で_

こちらにお越しいただいたすべての皆様、本年もよろしくお願いいたします
二〇二〇年/令和二年の今年も皆様にとって良い年となりますように
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ゾディアーツスイッチを押すのは今夜か

◇しかしまあ今年は身の回りでいろんな事があった関係で1年過ぎるのが例年以上に"あっ"という間だった。そのせいというわけでもないけど劇場へ映画を見に行った本数もかなり少なかったし、何か新しいことをしようという意欲も殆ど湧かなかったので、ある意味メンタルコンディションもあまり良くなかったような気はする。そのことがこのブログにも多少影を落としていたのか、アトランダムに振り返るとひじょーに薄口な中身で終わってしまった感もあり(常に薄いわと言われたらそらぐうの音も出ないのだけどさ(‘・c_・` ;))来年はもうちょっとなんとかせないかんわなー・・・。

以前の記事で10月にお亡くなりになった八千草薫さんの事を少し書いたのだが、11月と12月も自分にとっておなじみな方々の訃報が相次いでまあまあショックを受けていたのである。

それはたとえばSF作家の眉村卓さん(中学から高校にかけての頃、よく筒井康隆や星新一の本と一緒に読み漁っていたものだ)だったり声優の中村正さん(「奥様は魔女」のナレーターとか「チャーリーズ・エンジェル」のチャーリー役なんかが好きだったなあ)同じく声優の井上真樹夫さん(我が輩特撮ファンなので五右衛門やハーロックや花形よりも「アクマイザー3」のザビタンとか「スペース1999」のナレーターなんかの仕事が印象深いのである)そして自分の場合だとなんと言っても特撮監督の矢島信男さん

矢島さんの最高傑作は今でも「夜叉ヶ池」の大洪水シーンだと思ってるけど、あれが未だに表に出ない(ソフト化されていない)というのは本当に残念だ(スーパー戦隊シリーズの「ゴーグルV」で一部そのシーンが流用されている)

ほかにも梅宮辰夫さん、高井保弘さん(元阪急ブレーブスの野球選手)バスボンのCMギャルだった松本ちえこさん、女優の木内みどりさんと名前を挙げていけばキリが無いが、私が子供の頃から活躍されていた皆さんがこうして逝去されていくのは心底寂しいと言うほかないのだ。遅まきながらではありますがここに謹んでご冥福をお祈りしたいと思います、合唱(‐人‐)

◇訃報話の後は「映画秘宝」休刊という悲報(こんな駄洒落も物悲しいわ(>_<))出版元の洋泉社が親会社である宝島社に吸収合併されることに伴い、すべての発行書籍をいったん白紙化するということで「映画秘宝」本誌は言うに及ばず、それ以外の「別冊映画秘宝」や「特撮秘宝」等のムックもすべて休刊になるとか。別に売れ行きが悪いわけでも無い雑誌がこういう憂き目に遭ってしまうのは気の毒というか、編集サイドにとっても読者にとってもじつに不幸なことだ(企業論理の前には「ちっちゃい事」として処理されてしまうのだろうけど)

しょうじき私自身は「映画秘宝」本誌が月刊化された99年以降、あのサイズ(A4)になってからは定期購読をやめてしまっていたけど(創刊号である95年のエド・ウッド特集からワンテーマA5版時代の本誌はずっと買っていた)それでも別冊で出ていたムックは8割方購入していたし、特に特撮ジャンルの物についてはほぼ全冊を入手していたと思うのである。もともと「秘宝」は宝島社が出していた「映画宝島」を発展させた形でスタートした物だったから、今度もそうしてくれれば良いんじゃ無いかと期待はしてるけど、まさか創刊25周年を迎える来年を前にこういうことになるとはねー。いつの世も好きだった雑誌との別れはつらい物だが今回はちょっと突然すぎる(下の写真は左から70年代に芳賀書店から出ていた「映画宝庫」、次がおそらく同誌の編集スタイルを意識して作られたであろう「映画宝島」、 で、それの完成形(?)となった「映画秘宝」の創刊号。今後宝島社にはこの流れを踏襲・発展させたうえで"続き"を出版されることをぜひともお願いしたい)
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◆そんなわけでこのブログの年内更新はこれで最後となります。今年一年遊びに来ていただいた皆さん、本当にありがとうございました<(_ _)> 来年も引き続きよろしくお願いいたします_(._.)_

何方様も良いお年をお迎えください(^o^)/~~~
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